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  1. 松浦市議会 2022-06-01
    令和4年6月定例会(第3号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(谷口一星君)  おはようございます。  出席議員は全員であります。  これより議事日程第3号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  それでは、質問順位に従い、9番・宮本議員の登壇を願います。  (宮本議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 9番(宮本啓史君)  おはようございます。  朝一番ですけども、実は4月に手術したばっかりで迫力がないんですけども、今日は市長に厳しいことを言うかもしれませんので、御容赦願いたい。目的は、市長も松浦市発展のため努力されている。私らも松浦市が生き残るためにいろいろ発言をしたいと、こう思っております。  今日はまた傍聴人もたくさんお見えになって、本当にありがとうございます。  私は、市民と一緒に松浦市をよくしようと一生懸命頑張っております。よろしくお願いします。  今日は第1番目に、電源移出県等交付金相当部分についてということで題目を上げました。  これは私が議会に初当選したときに取り上げた問題ですけど、昨日から多くの議員の皆様が市長に様々な御意見を求めておりますけども、多くの議員や、また多くの市民の代表が市長に対して、松浦市にいろいろ要望を出します。道路をよくしてくれとか、地域の活性化のために助成金をくれとか、いろいろ市長に要望を出します。  私は、市長の役割とは何だろうと考えた。市長の役割を。市長──松浦のような過疎地帯のですね。  私は、松浦市のような自治体の主な仕事は、いかに自主財源を確保するか、国や県からいかに財源を支援していただくかが大きな市長の役割だと思っています。  ふるさと納税も、我々市会議員が一生懸命手配をしまして、去年は約11億円だそうですね。11億円集まりますと、3億円から4億円、自主財源ができます。こういったことを提言し、市長もこれに応えて一生懸命努力してもらいたいと、こう思っております。  私は小さいとき離島で育ったものですから、まだ橋がかかる前、鷹島の小学校、中学校を出たものですから、離島に住んでいると嫌というほど、働く雇用の場をいかに自分の住んでいる地域に生み出すことが大事かが身にしみておるんです。
     私はこの年になるまで、企業誘致や産業育成に力を入れてまいりました。いろいろ話をしますけども、実は自分の住んでいる、今住んでいるところの周りに人々が住まわなくなれば、限界集落ですよ、人がいなくなれば。人がいなくなれば、そこは廃墟のまちです。そういうことを考えて、我々は市長に提言をしなきゃいかんと、こう思っております。  そこでまず初めに、電力移出県の問題については、もう皆さん御案内のとおり、今日は傍聴の皆さんがお見えになっていますけども、松浦の火力発電所、電源開発、火力発電所ですね、九州電力。そこで生み出した電力を他県に移出して、簡単に言いますと、松浦でおこした電気を佐賀県とか福岡県とか鹿児島県とかに移出した。その一定の決められた式によって県に交付金が入るんですね。県にお金、交付金が。これが何と、だあっと計算すると、今までに200億円近く入っております、県に。これは使っていますよ、200億円。この200億円のうち松浦に幾ら来たか。ざっと計算しますと、大体5億円ぐらいしか来ていないんじゃないかと。200億円のうち5億円。僅か5億円。  そこで、この規約の中に、経済産業省は何を考え──この使い道をですよ。経済産業省は、資源エネ庁は、この制度をつくるときには、こう書いてあるんですね。その火力発電所の立地の地域の通勤1時間以内の──車でですね──地域の振興のため優先的に使ってくださいと、こう書いてあるんです。本当は松浦がたくさんもらっていい制度なんです。だけど、200億円入っているうち5億円ぐらいしかもらっていない。私が初当選したときは、180億円のとき3億円ぐらいだった。そのときは300万円やったか、数百万円もらっている。今、松浦市で大体5,000万円ぐらいは県からいただいておるということを聞いております。  そこで、ちょっとお尋ねします。  令和2年度と令和3年度、年度別に、電力移出県等交付金相当分の交付金を活用するために、松浦市は何件の事業を要望して、事業費は幾らお願いして、採択は何件で、採択数と採択金額を教えてください。令和2年度と3年度です。 3 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  お答えいたします。  電力移出県等交付金につきましては、令和2年度要望件数は6件、要望額は合計で5,554万750円でございます。採択件数は同様で6件、合計5,554万750円でございます。そのうち2事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響により事業を中止いたしております。実績額といたしましては、4事業合計で4,706万2,950円となっております。  令和3年度要望件数は3件でございます。要望額は合計で5,790万円でございます。採択件数は同様で3件、合計の5,790万円でございます。この3件につきましては、3件とも新型コロナウイルス感染症拡大の影響により事業を中止しております。  以上でございます。 4 ◯ 9番(宮本啓史君)  それでは、令和4年度は何件の事業を要望して、何件の事業が採択される見込みですか。 5 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  お答えいたします。  令和4年度につきましては、要望件数が5件、合計7,310万円、そのうち採択件数が2件、合計額が5,490万円でございます。  以上でございます。 6 ◯ 9番(宮本啓史君)  そこで、毎年松浦市は、今年もですけど、県に対して電源立地対策交付金電力移出県等交付金相当部分配分については、発電施設等市町村枠を設け重点配分することの要望を長崎県へ要望しています。今年も要望しました。  そこで、今お尋ねの項目の中で、令和2年は6件で5,540万円要望ですね。3年度が3件で5,790万円の要望。そして、令和4年度が7,300万円で、どうも見込みは5,490万円と、こうなっておるんですね。何で私が疑問を持ったのか。この2年度と3年度は、例えば1億円ぐらい要求して5,000万円なら話は分かるけれども、何で余分に要望しなかったんですか。要望。何で5,000万円ぐらいのめどにしか、もっと多く、例えば、それだけの要望を出しているなら、10件ぐらい出して1億円ぐらいくれと言って交渉するぐらいの考え方はなかったんですか。市長、なかったんですか、これは。 7 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  議員御案内のとおり、この電力移出県等交付金については、長崎県内で発電された電気量から長崎県内で消費した電気量を引いて、余った分、結果的に長崎県外に電気を送っている。それに対して一定の経費、係数が掛けられて、長崎県に国から交付されるものであります。  その原資は長崎県がその活用策を決めておりまして、基本的に産業振興に資するものということでくくられています。そして、近年は、ハード事業は2分の1、ソフト事業はその要求額についてやるということで査定がされます。  その産業振興に資するものはどういうものがあるのかということで庁内で検討をいたしました。そして、どうしても県の産業振興に資するものという考え方でありますので、松浦市として対応できるものは何があるのかということで検討した結果、その時点でそういった事業を国に対して要望したということでございます。特に新型コロナウイルス感染症の影響で、前年度実施できなかったものがあったものですから、それを翌年度についても県に対して申入れを行ったということでございます。(降壇) 8 ◯ 9番(宮本啓史君)  私、市会議員になりまして皆さんと一緒に資源エネ庁に行ったんですよね。市長ね、行ったんです。そのとき資源エネ庁の課長が、こういう制度があるんですけど、この制度は通勤1時間以内に優先的に利用できる。ここに書いてあるんですね。読みますとね、ここに書いてあるんですよ。交付対象地域発電所立地市町村隣接市町村、隣々市町村の区域の住民が通常の通勤手段で1時間程度で通勤することができる地域内と書いてありますね。これは精神なんですよ。この精神は、火力発電所の立地で住民の皆様に石炭のばい煙もする、公害もある。だから、この地域の振興策に優先的に使ってよろしいという趣旨の分ですねとお尋ねしたんです。そうですと。松浦にたくさん行っているはずですよとおっしゃっていた。ただし、県が采配する。そのときに言うた。じゃ、もう少し国はこの制度を県に指導してくださいよと言った。そこで私は止めなかったんです、また行ったんです、皆さんと一緒に、県に。そして、その当時は200万円か300万円もらっていたのが、今やっと5,000万円もらっている。それは大きいですよ。  今、市長はそういうことを言われたけども、県に強く言っていいんですよ、その精神は。だから、そのために、ここに書いてあるんです。毎年、立地市町村枠を設け重点配分することの要望を毎年──毎年、松浦市に余計下さいよと、こうお願いしている。お願いしている以上、枠を増やしてもらうような努力はしているんですかとお尋ねしている。どうですか。 9 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  先ほど宮本議員がおっしゃった、県に対して要望なさったときは私は県議会議員をしておりまして、その要望に同席をいたしました。そして、県は、先ほど私が申し上げたようなことを言われたわけであります。長崎県としての考え方としては、松浦火力発電所のみならず、西海市の松島火力もあるものですから、その通勤圏という意味では、松浦と松島の隣接、隣々接になるという認識です。当然、松島もまだ発電していますから、長崎県内で発電される発電量というのは、松浦のみならず西海市の池島もそうなります。しかしながら、松浦がその大部分を占めているということで、私も県議会議員当時、県に対して、これはやはり松浦に重点配分をするべきではないかということを申し上げました。結果として、現在およそ5,000万円という枠が取れているわけです。  しかし、これは県の中にルールが決められていません。じゃ、松浦市にやりましょうというルールがあるわけではないんです。ですから、毎年その電源、発電地域について特別枠を設けてくださいというのをずっと言い続けています。こう言い続けた結果として、先ほど申し上げましたとおり、平成27年度以降、毎年、松浦だけ特別枠という形で交付をいただいています。例えば、西海市がそのような状況にあるかというと、これは今のところないと思います。そういった意味では、やはり松浦市が要望してきていることがこのように具体的に、結果的に5,000万円というわけですけども、出されていると思っておりまして、引き続きこのことは県にさらに拡大いただけるように申入れをしていかなければならないと考えているところであります。(降壇) 10 ◯ 9番(宮本啓史君)  市長、分かっておるよ。分かっておりますけど、市長、我々が動いて、市長が県会議員時代には増えていないのよ。我々が動いてこれだけ5,000万円の枠が増えた。  そういう意味では、再三申し上げた。政治家として、やっぱり市長と我々と一緒になって、議員と一緒になって、また一緒にお願いしてみようやという政治姿勢は必要じゃないかと僕は言っている。市長一人におっかぶせているんじゃないんです。我々市会議員が動いたから、これだけ県も、やっぱり少し松浦にという。それは西海市もあれも知っていますよ。だけど、これよりももう少し、市民も困っている、いろんな財源が欲しい。その中に、松浦市が有利に使ってよろしいという制度があるならば、我々議員に対して市長のほうから、いや、今回要望しているので、議員の皆さん、産経委員長、一緒に今度は、もう一回、もう少しもらいましょうやという欲はあっていいんじゃないかと僕は言っている。正直に5,000万円なら5,000万円、5件ぐらいの要望をして。もう少しそういうことを有効に使うような努力をしてくださいとお願いしている。  じゃ、次に移ります。  私、今日は財源措置問題、また厳しいこともちょっと言うかもしれませんけども、2番目に、松浦魚市場の第二水産加工団地の用地造成についてを上げました。  これは昨日の和田議員が厳しいことをおっしゃっていましたけども、これも大変重要です。  御案内のとおり、松浦市は自主財源50億円から40億円、一般市民税が大体7億円から6億円、固定資産税が40億円から50億円──減ったり、大体固定資産税が大きな役割を示しているんですかね。  そういう意味では、この松浦魚市場の第二水産加工団地は、こういうときに事業採択、事業というか、県も国も、地元は努力してくださいよということで事業の予算がついておるわけですね。  そこで、ちょっとお尋ねしますけども、この第二水産加工団地の埋立ては、県が30%ぐらいですか、国が50%ぐらいですかね、地元が17%ぐらいですかね。それで事業が大体60億円。地元の漁協と周辺地域の同意が必要だということで今交渉している。その交渉の、市役所内でプロジェクトチームを編成して、どういう交渉に当たるというのは、それは前の橋口副市長が答弁している。この大変大事なことですが、この事業を推進するために同意交渉に当たるプロジェクトチームは今は存在しているんですか。副市長、存在しているんですか。 11 ◯ 副市長(宮原宗尚君)(登壇)  お答えいたします。  この事業を進めるに当たっては、何よりも漁業関係者の同意をいただくことが先決でございますので、現在は水産課が中心になって漁業者の皆様との交渉を進めているところでございます。  今後については、5月に県に対し、県事業での事業化に向け、関係者との調整を含め、市と連携して取り組むことという要望を行ったところ、知事からも、今回の事業は地元の理解が一番であり、その地元調整については県もその手法等の検討を含め協力していくとの回答をいただきましたので、県とともに関係者との意見交換を重ね、皆様の御理解をいただいた上で、早期に事業着手できるよう努力を続けてまいるよう考えているところでございます。(降壇) 12 ◯ 9番(宮本啓史君)  これは令和2年9月から同意交渉が始まったんだね。9月、令和2年ね。今、大体2年近くなるのね、これ。同意取っていない。  私が一番心配しているのは、これは国もお願いし、県もお願いして、地元の漁協と関係者の同意を取ってくださいというんでしょう。国や県は、松浦市が同意を取ってくれるから許可を下ろしたようなものよね。松浦市が同意を取りきらんなら、これは信用を失うわけよね。信用を失う。私はこれを心配している。  だけど、この同意交渉、ずっと私は外から見ている。一生懸命やっているとおっしゃるけど、私から見ると、どうも一生懸命やっているという、住民の──今日も漁協関係の方がお見えになっていますけど、嫌というほど市のほうがお見えになったんですよというあれはないと思うよ。  私、過去を振り返ります。昭和53年、松浦魚市場火力発電所同意交渉があった。これは私もおりました。本当に市役所は命がけでやっていましたよ、県も命がけで。その姿を見ている割には迫力がない。その例をちょっと挙げます。ここに私、書いておるね。  その当時、松浦魚市場同意交渉、あそこも埋立地やったね、漁業権消滅と埋立てのとき。こういう例があるんです。  漁協の役員の皆様から、漁協の理事会を開くために地元漁協を回ってくださいと。とにかく漁協の理事の自宅、養殖組合長の自宅、漁協青年部の幹部の自宅などを個人訪問して、組合長が理事会総会を開かなければならない環境整備に持っていく努力をしてくださいと言われた。その当時。  その例を挙げます。一つの例です。  昭和53年2月14日、星鹿地区部落説明会。昭和53年2月22日、川原辺田部落総会。昭和53年2月23日、新星鹿養業審議会。昭和53年2月24日、業種別説明会3日間、エビこぎ、一本釣り、タコ、イカ。昭和53年3月1日、業種別説明会、定置網、かし網。  引き続き並行して調川地区の説明会。昭和53年3月4日、調川町江口1区。昭和53年3月5日、調川町江口2区、3区説明会。昭和53年3月6日、調川町大小松部落説明会。昭和53年3月7日、調川町前浜部落説明会。  このときに松浦市は、昭和53年、企画調整課が陣頭指揮だった。企画調整課長、次長、係長、全員が地元交渉に当たった。僕はその姿を見ていた。軒並みこういうことをやっている。  こういう精力的なことをやらない限り、漁協側も地元も納得するんでしょうか。ぴんとこない。そういう点について、副市長どう考えていますか、今の私の話を聞いて、当時の。あなたはずっと古かったけど、おられる。どうぞ。 13 ◯ 副市長(宮原宗尚君)(登壇)  今、お話を聞きまして、その当時の職員の意気込みというものに敬意を表するものでございます。今の第二水産加工団地の建設につきましても、同様の見劣りしない取組をやっていかなければいけないと感じているところでございますが、現時点のところの動きが遅いという御指摘でございますが、埋立ての手法等の検討、それから、これまでの漁業関係者との協議の中でいただいた御意見等もありまして、技術的な部分も含めまして県との調整が必要でございます。そういう部分が進展をいたしましたら、これまで以上に精力的に市としては動いていきたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 14 ◯ 9番(宮本啓史君)  副市長、漁協長のところにも10回も20回も行くこと。そして、理事会を早めにやってもらって、調査設計と測量だけはやらせてくれというぐらいの、頭を下げて懇願するぐらいの熱意がないと駄目。(「そういうこと」と言う者あり)  はっきり言わせてもらう。この問題については、県が事業主体だから予算をつけてもらった。調川の道路の整備も併せて県に要望するぐらいの熱意がないと駄目よ。我々が見ておるて。我々が、いや、一生懸命やっているねと。議会も頼みに来られたと、市長が。宮本産経委員長、行ってくださいよと、あそこにあなたも説得に当たってくださいよというぐらいの気持ちがないと同意は取れんよ。大きな損失になるよ。そこは肝に銘じて努力していただきたいと思います。いいですか。よろしくお願いします、市長。どうぞ。 15 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  今、議員から御指摘をいただきました点、しっかり私どもも受け止めて対応しなければならないと改めて認識をしたところでございますし、そのようにこれまでも思っておりましたが、最初に示した計画図がございます。県としては、あれはあくまでも素案ですということで言われておりまして、これまでの漁業者の皆様との意見交換、そして地元からの意見、こういったものを踏まえ、さらに今、それ以外にも様々な課題があるということが分かっております。そういったものをどのようにやれば解決できるのかというところに今至っておりますので、先ほど副市長が申し上げましたとおり、これまで出された意見を基に、改めて県と計画の見直しを行いたいと思っておりまして、そういった形ができた際に、しっかり漁業者の皆様、地元の皆様にお示しをして、しっかり御理解をいただけるような取組をしていきたいと思っております。ここもそんなに時間を置くんじゃなくて、精力的にやりたいということで、先般の県への要望の中で、県も市と共に取り組んでいただきたいという要望をし、知事からも、地元と一緒になって、手法も含めて検討するよというお言葉をいただいておりますし、併せて土木部長からもそのような回答をいただいております。実際に、先般は県と一緒に漁協の組合長のところにも御説明に行ったという経過もございますので、今御指摘いただいていることを重く受け止めて対応してまいりたいと、このように考えております。(降壇) 16 ◯ 9番(宮本啓史君)  市長、いろいろあれですけど、漁協とか漁民というのは、口は荒っぽいけど、人間は非常にいいんですよ、皆さん。熱意と思うよ。だから、いろいろあるけど、調査、測量だけは早めにやらせてくれと。漁協の総会もこれは議決が要るわけよ。だから、測量と調査だけはやらせてくださいと組合長に直談判するぐらいの姿勢がないと駄目ですよ。何回も通うこと。我々も協力しますから。そこはお願いします。  次に移ります。  松浦市再生可能エネルギー導入計画について上げました。これも大変重要だと私は思っております。  実はこの計画書、松浦市再生可能エネルギー、一生懸命、私は見させてもらいました。これ1冊作るのに7,000万円ぐらい税金を使っているんですよね。大きいですね、税金を。これは国が100%ですから、松浦市はお金をほとんど出していません。約30名か40名ぐらいの委員の皆様で検討した内容です。  今年はまた2,937万円、令和4年度再生可能エネルギー導入計画プロジェクト調査研究業務仕様書と。これで事業をやる。この計画書と合わせて約1億円、金を使って、松浦市再生可能エネルギー導入計画をやる。  今年は営農型太陽光電の導入促進とか、ため池を利用した太陽光電とか、公共施設への再生可能エネルギー・蓄電池導入とかですね。ちょっと興味深いのは、市役所駐車場においては、太陽光発電等の導入と併せて電気自動車充電器の導入について検討を実施すること、そういうことが書いてあるんですね。  そこで、今日は傍聴にお見えになっていますけど、この中で、1番目の7,000万円使った再生可能エネルギーの中で、実は風力発電については笛吹地区と稗古場地区と、鷹島では原地区ですかね、黒島。ここが風力発電には最適ですよと書いてある。そしてこの中に、例えば、笛吹地区は風力発電を13基か10基ぐらい立てたいという計画、載っている。そのための経済効果も載っている、この中で。私が言うのは大変重要だなと思っている。例えば、笛吹地区に10基立てたと。1基10億円にした場合、100億円と。そしてまた、市役所に固定資産税が入ったり、財源が入る。笛吹地区にも多くのお金が落ちる可能性があると、ここに書いてあるんですね。経済効果は、建設段階の効果は14.8億円、運営維持での草刈り等120万円、定期点検等650万円、固定資産税で1,800万円、地元貢献による効果として600万円、いろんな経済効果が載せてあります。  そこで、これは笛吹地区の皆さんに、非常に大きな経済効果とか、地元にお金が落ちることについての説明会を早急に開くべきだと思っておりますが、こういう説明は地元としては住民の皆さんに説明を十分しているんですか、この計画は。笛吹地区と稗古場地区には説明会は開いているんですか。ちょっとお尋ねします。 17 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  本計画は、ゾーニングを実施した候補エリアにおいて地域共存型の風力発電を目指すとしておりまして、その実現のためには地域の理解を得ることが大変重要であると考えております。  また、地域の理解を得るためには地域ごとに説明会を開催し、私自ら出向き、丁寧な説明をしていくことが必要であると認識をいたしております。  そのため、今年2月に赤木地区、横辺田地区、栢木地区の3地区については、私自ら出向き、役員の皆様に対し、市が策定した本計画に基づく地域共存型の風力発電事業について御理解をいただくよう説明を申し上げました。  役員の皆様からは、本計画に対し反対するものではないとの御意見をいただいたところでありまして、笛吹地区については、風力発電に関する説明は受けないということでお断りをされたところであります。今後、さらに具体的な説明会の開催に当たりましては、今年度実施する調査等の結果を踏まえ、必要な時期に対応してまいりたいと考えております。  なお、鷹島については実施いたしておりません。(降壇) 18 ◯ 9番(宮本啓史君)  そうすると、笛吹地区は断られたと、風力発電。稗古場地区も最適地になっているけど、稗古場地区は説明していないんですか。稗古場地区、していない。  肝心の風力発電の最適地である稗古場地区と笛吹地区へ説明会を、住民の皆さんに、地元の方に説明をする。説明、さっき私は調川の問題を、各戸、みんな職員を回らせて、これは松浦市がやりたいと言っているんでしょう、1億円も金使って。調川と一緒ですよ。市長だけじゃなくて、何人か回ってでも、松浦市の再生可能エネルギーをやりたいというなら、職員をたくさん使って、地元に、個人でも全部回って説明会を開かせてくれと、そういう努力はしたんですか。 19 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  その説明会につきましては、地域経済活性課の担当者、課長を含め、私、4名で対応し、それぞれお願いをしたところであります。決して私一人で行ったということではありません。  その他の地区については、先ほど申し上げましたとおり、今年度、調査をしておりまして、その結果、さらに詳細な結果が出ますので、そういったものを踏まえた上で、時期を見て対応していきたいと、このように考えているところでございまして、しっかり説明をして、御理解をいただくことは必要でありますので、そういったデータを集めた上で対応してまいりたいと考えております。(降壇) 20 ◯ 9番(宮本啓史君)  笛吹地区と稗古場地区は、この計画書では風力発電再生エネルギーゾーンという、そこの一番大事なところ。大事なところでやりたいという計画書ですよ、7,000万円も金を使って。それならば、部落の総会で説明すると。こういう計画があります、お願いしますと。総会には、各家庭から2人ずつでも3人ずつでも出てきてもらって丁寧に説明すると。スライドをしてね、こういうメリットがありますと、そのくらいのことを熱意を持ってやらない限りは駄目よ。それを僕は言っている。副市長。それは調川と一緒よ。  やりたいんでしょう。やりたいと書いてありますよ。やりたいなら説明を住民に浸透するまでやって、住民側がそれで反対する、理解を求めきらんならいい。しかし、今の場合、僕は説明の努力が足らんと見ている。職員を総動員して説明会を開く、そのくらいの熱意を持って、これだけのお金を使っているわけですから。市民に申し訳ない、国民に申し訳ないという気持ちがあれば、市長はこれやりたいと書いてあるんです、この中に。  重点的に笛吹地区と稗古場地区の説明会をやるようにしてください。いいですか。よかですね。やってください、副市長。全部で、全職員挙げて。大事なことですよ、これ。 21 ◯ 議長(谷口一星君)  宮本議員、答弁求めますか。 22 ◯ 9番(宮本啓史君)  答弁求めます。 23 ◯ 副市長(宮原宗尚君)(登壇)  何事も市が計画を立てて推進していくためには、関係する住民の方々の御理解は必要でございます。当然、先ほど市長も言いましたけれども、詳細な調査等が終わりましたら、関係地区のほうにはお願いに上がりたいと思っております。その際に、市職員全員を挙げてというようなことでございますが、プロジェクトチームというのは、その事業自体はいろいろなところが関係するもので、そこを各課一堂に会してプロジェクトチームというものを組織するわけですが、その中でそれぞれに役割分担を決めて行って、事業は推進していきますので、そういう意味では、この件の地元への説明とかということにつきましては、地域経済活性課が中心となって取り組んでいくと、そういうふうにやっていきたいと思います。(降壇) 24 ◯ 9番(宮本啓史君)  副市長、松浦市にとってこれは重要と思っているから僕は言っているのが、例えば、今、脱炭素と言われましたね。今、火力発電所の問題があってから、九州電力と電源開発が撤退でもしてしまえば、松浦市は消えてなくなる。第2の夕張、第3夕張市になるかも分からないという危機感があるわけですね。  そこで、この問題について重要だからこういう計画書を作っているわけです、副市長ね。だから、重要だと思うなら臨機応変に市も地元の努力をせにゃいかんと、そういう姿を我々に見せてくださいと。できれば地元の説明会に、我々産業経済委員会も同席して、頭下げていいですよ、御理解を求める、そのくらいの気持ちを我々は持っている、松浦市発展のためには。そう思っている。そう御理解いただいて、次に移ります。  次に、法知岳の風力発電についてお尋ねします。  これは市長、耳が痛いでしょうけど、法知岳風力発電については再三再四、市長に質問しております。一体全体、昨日もいろいろ御答弁がありましたけど、市長は、池成地区の皆さんが100%賛成というわけじゃないでしょうけども、池成地区の自治会の皆さんが誘致を進めている風力発電の立地に反対なのですか、立地したいのですか、したくないのですか。もう一回、再度市長に質問します。
    25 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  民間事業者が法知岳で計画している風力発電事業について、池成地区の皆様が熱心に誘致活動をなさっているということについては承知をいたしておりまして、私といたしましては、この事業に決して反対しているものではありません。これまで申し上げてきたとおり、地域や関係者の理解が得られれば、事業活動に必要な市有地をお貸しすることは可能であると、このように考えておりますので、まずはそういった事業者並びに推進する皆様方が、地域の理解が得られるように取り組んでいただきたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 26 ◯ 9番(宮本啓史君)  もう一回確認します。  必ずしも法知岳のほうについては市長は反対ではないと。しかし、事業者が理解を求めてくださいと。一見、発言では正しいように聞こえますけど、私としては違う。市の人たちは、これは市長がやりたいと思っているのか、本当は。理解を求められればやりたい。理解ができればやりたいわけですか、市長は。理解を事業者が求めてくれれば、市長はやりたいわけですか、この風力発電は、法知岳は。 27 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  先ほどの再生可能エネルギー推進計画の中で取り扱っている風力発電、これは松浦市としては地域共存型で地域の皆さんの御理解をいただいた上で進めるというスタンスでありまして、これと同じ考え方であります。  ただ、そうした場合に、松浦市が指定した、適地として選んだ中には池成の法知岳は入りません。しかし、民間事業者が経済活動としてやられることを阻害するものではありませんので、実際にやられるのであれば、松浦市が定めている地域再生可能エネルギー推進計画の中で理解を得るべきエリア、こういった方々の理解を得てくださいと申し上げているところでありまして、その考え方に基づいて、この事業には対応しているところでございます。(降壇) 28 ◯ 9番(宮本啓史君)  私はちょっと違うんだよね。会社の社長でも、トップでも、部下は法知岳の問題について市長は腹の底からやりたいんだろうなと。だけど、事業者が地元の理解を取ってこないから、市長はあんなことを言っているんだけどと、こう思っているかも分からないよね。だけど、本当はね、やりたいのならば、やっぱり事業者に任せるということじゃなくて、ある程度自分も動かにゃいかんですよ。僕はさっきの再生可能エネルギーの笛吹と池成の問題にも絡むから言っているわけでね。これはどっちつかずやったら松浦市は大きな損害。ここは一番、市長、副市長も汗を流さにゃいかん。  そこで、ちょっとお尋ねします。  松浦市池成地区の風力発電事業に係る公有地貸付申請に対する回答に関して、一遍断りました。その中で、コミュニケーションガイドラインに基づく地域とは、どこどこ、池成の問題についてはどの自治会のところが理解を求めればいいんですか。どこの地域ですか、これは。 29 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  お答えいたします。  松浦市再生可能エネルギー導入推進計画における大型風力発電施設の設置に関する地域とのコミュニケーションのガイドラインにおいて、説明会を開催する範囲といたしましては、風力発電を設置した箇所から半径800メートルの範囲に含まれる自治会及び半径800メートルに隣接する自治会としております。  このことから、法知岳の風力発電事業に当てはめてみますと、池成地区、栢木地区、長野地区、笛吹地区、横辺田地区、上野地区の6地区が対象範囲に含まれるものではないかと思います。  また、理解を得る範囲といたしましては、風車による騒音が残留騒音に5デシベルを加えた値を超える範囲で、かつ計画に対して意見がある自治会としておりまして、今回の法知岳の風力発電事業に当てはめた場合ですが、池成地区、栢木地区、長野地区、笛吹地区の4地区が対象になろうかと思います。  以上でございます。 30 ◯ 9番(宮本啓史君)  ということは、今ちょっと不承認やったね、5月15日付で公有地貸付申請に対する不承認でありますが、新たにまた申請があった場合、地区の理解が得られたと判断された場合は承認するんですか。 31 ◯ 会計管理者(星野真嗣君)  新たな貸付申請があった場合ということでございますが、松浦市における大型風力発電施設設置に関する地域とのコミュニケーションのガイドライン、これに基づく地域の理解が得られたとの判断と併せまして、当該事業者の貸付申請地には既に地上権設定がなされている土地が存在いたしますので、その関係者との協議が調うことを条件として、貸付けは可能であると考えております。 32 ◯ 9番(宮本啓史君)  そこで、まだ再生可能エネルギーの関係もあるし、また、池成地区の問題もあるけども、今後もこの地区に対しては市としては理解を求めるために事業説明会開催をする予定はあるんですか、これについても、説明会。 33 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  お答えいたします。  この事業に関しまして、事業者に対しては機会あるごとに地区住民に対して事業説明会を開いていただくようにお願いをしてまいりました。  また、反対の意思表示を示されている4地区に対しては、法知岳の風力発電事業について理解を深めていただくためにも、事業者の説明を聞いていただきたい旨、令和3年12月に文書によりお願いをいたしました。  さらに、文書発送後は市長が赤木、横辺田、栢木の地区長については直接お会いしてお願いしたところでございます。  しかしながら、風力発電事業に対する不安や不信感を理由に、地区として説明会を開催しない旨、決定したとのことで、説明会の実施については4地区全て御了解をいただけませんでした。  このことにつきましては、地区の総会等で説明会を開催しないと一定の判断をされておりますので、その後は事業者へ改めての説明会のお願いはしておりません。  以上でございます。 34 ◯ 9番(宮本啓史君)  さっきもね、調川の問題から地元の説得交渉から、今この問題について、松浦市にとって非常に大事なことを議論しているわけですね、自主財源の確保とかですね。こういう意味では、再生可能エネルギーという問題についても非常に絡んでいるわけですね。だから、地元の説明会というのも大事ですよ。これはもう総力を挙げてやらなきゃ。我々は住民からよく聞くんですよ、これ。いや、上の人が決めて、なかなか我々には説明会ないんですよと。やっぱり聞いて判断させるのは市の行政の在り方ですよ。やっぱり多くの住民ですね、そこに住んでいる人たちに説明会を開いてみて、反対であって、賛成であっても構わない。そのくらいのことを御指導なさるのが市です。そこはよくかみしめてやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、時間も参りましたけど、ふるさと納税について質問いたします。  市政概況では、本年5月、寄附額が上位自治体4か所を視察しました。さらなるふるさと返礼品の充実に向けて、市内事業所への個別訪問を実施しましたと書いてありましたね、発言がありました。  ふるさと納税推進室の人員体制についてとか、ふるさと納税の推進室をもっと拡充して、もっと働きやすい環境にすべきじゃないかとか、いろいろ私が質問しましたけども、こういう4か所を回って、回った方がふるさと納税の増税の推進について何か御進言がありましたか、市長に対して。 35 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  ふるさと納税については、本市まちづくりの貴重な財源であり、地域資源を活用し地域の活性化を図ることができる重要な事業であると認識し、積極的に取り組んでいるところでございます。  先月、寄附額上位の自治体4か所を担当職員が視察し、現在、取組強化に向けた課題の整理を行っているところでございますが、どの自治体にも共通していたのは、返礼品の開発をはじめ、ふるさと納税に関係する様々な事業者が地域の活性化を共通目標とし、人と人とのつながりを大事にしている点であったということで報告を受けております。  私といたしましては、今後とも市内事業者と力を合わせながら、全国の皆様に選ばれるお礼品を目指し、既存産品の磨き上げや、新たなお礼品の開発に向けた支援を行ってまいりたいと考えております。  あわせて、認知度向上に効果的なテレビメディアやSNS等を積極的に活用し、さらなる情報発信の強化に努め、寄附をしていただける、共感を得られるような取組に努めてまいりたいと考えているところでございます。(降壇) 36 ◯ 9番(宮本啓史君)  ふるさと納税に関して、やっぱり市民の方々から、使い道ですね、使い方、使い方について、市報だよりに少しは載せてくれという御要望がありました、我々にもですね。何に使っているんだろうかという御要望がありまして、やっぱりふるさと納税の寄附金を財源として活用した事業、例えば、わくわく・おでかけ支援金にも出したと書いてありましたね。  やっぱりふるさと納税を推進するのは、松浦市にとって大変重要だと。10億円集まれば、自主財源が3億円から3億5,000万円できますとか、11億円集まれば4億円ぐらい、大変重要です。市民にやっぱり御理解を求め、また、松浦市の市役所の職員も全部が、300人おればセールスマンになる。一人でも東京に親戚、縁戚がおれば電話をして、松浦市のふるさと納税を活用してくれというセールスマンになる、そのぐらいの考え方でやっていただきたい。  そういうことで、市報だよりにふるさと納税の、こういうものに使っていますけど、ふるさと納税の在り方、大切さを市民に訴える市報だよりを作るような御用意はありますか。 37 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  令和3年度は全国から約9万6,000件の御寄附をいただきました。ふるさと納税によりいただいた御寄附は、わくわく・おでかけ券の配付や図書館の充実、産業支援など、市民の皆様の生活に大きく寄与しております。また一方で、返礼品を取り扱う市内事業者の意欲向上にもつながっております。  これだけ多くの方々が松浦を思い、応援してくださっているということ、そして、その御寄附によりもたらされた恩恵を市民の皆様へお伝えすることは、議員御提案のとおり大変重要なことと認識しております。  また、日頃、市民の皆様からいただいている様々な御要望につきましては、財源に限りがあることから十分に御対応できていない部分も多くございます。本市へのふるさと納税が増えることは、そういった課題への解決にもつながってまいります。  そのため、市や職員は当然のことながら、市民の皆様お一人お一人にも本市ふるさと納税のPR隊になっていただき、例えば、市外にいらっしゃる御自身の御家族、または御友人の方に本市のふるさと納税をぜひ勧めていただきたいと考えております。  市民の皆様に一緒になってPRに取り組んでいただけるよう、市報への掲載も含め、広報活動の充実を図ってまいりたいと考えております。(降壇) 38 ◯ 9番(宮本啓史君)  最後の質問は、ちょっと次に回しますけども、私は人がその地域に住んでこそ、まちと思うのね。人がいなくなれば、そのまちはまちじゃなくなる。幾ら自然がよくても、環境が、風景がいいと言うても、人が住まなければ一緒。上志佐小学校は、去年おととしか私が言うたけど、小学校児童が1人しか入学できなかったとかね。鷹島も、昔は1学年160名おったとが、今、十何名とかね、子どもがいなくなった。人が住まなくなれば、そのまちは滅びるんですよ。滅びないようにするためには、いろんな要望が来ますけども、人口減少を食い止めるためにどうしたらいいのか。それから、雇用の場をつくる。産業基盤の強化策とか、企業誘致とか、漁村の活性化。例えば、国は今、養殖産業の育成を掲げている。あちこちでやっている。そういうものに励むとか、やっぱり企業誘致は固定資産税が入るんです。人口増加は税収の増加につながる。そういう意味では、企業誘致、それから産業育成、雇用の場をつくる、そういったものに徹底して力を入れるためには、やっぱり財源も必要なんですよ。そういう意味では、市長、頑張っていただきたいと思います。  時間が参りましたので、これにて終わります。ありがとうございました。    (宮本議員 一般質問席 降壇) 39 ◯ 議長(谷口一星君)  以上をもって宮本議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前11時1分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 40 ◯ 議長(谷口一星君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、4番・金井田議員の登壇を願います。  (金井田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 41 ◯ 4番(金井田秀規君)  おはようございます。  先ほどの我ら会派代表、鷹友会の宮本大会長の質問に圧倒されて、すばらしい質問で大変緊張しておりますが、私にはテーブルをたたくようなパフォーマンスはできませんので、その点、進めていきたいと思っています。  このたび、私ごとなんですけども、初孫が誕生いたしまして、大変うれしいことに似るところは似るんですね。こっからここですね。おでこのほうだけ似ております。大変かわいくて。里帰り出産したんですけれども、唐津のほうで誕生いたしました。もちろんこれには出産費用等伴うわけですけど、先日、記事を見てみましたら、政府が出産一時金として42万円、今支払っている分を増額するという方針が示されておりました。出産、ただ、それに対しても出産費用、病院の費用も上がっているので、結局、上がっても費用も上がっているというふうなところで、全国平均は50万円、個人負担が必ず必要になっているようでございます。少子化を食い止めるためにも、本市も出産費用の全額支給とか、プラス誕生お祝い金とかしていただくと少子化に歯止めがかかるのな、そういった支援が望まれているんじゃないかなと思っております。  本市では、子育て世代包括支援センター「だっこだっこ」、これは昨日の一般質問で志水議員の質問から課長の答弁の中にもあったんですが、かなり手厚い支援をなさっているように思えております。  この取組の中、福岡県の大川市──孫の住む大川市には、モッカランドという大川市子育て支援総合施設というのがあって、ここもかなり手厚い支援があっていて、教室とかセミナーなどいろんなことをやっていらっしゃるので、参考にしてみてはどうかなと思っております。  そういうことで、前置きは子どもの話になったんですけども、孫の話ですけども、もう一つ、報告ですけども、前回の一般質問において県道鷹島線、三里-舩唐津間の進捗状況などの説明会をお願いしますと言ったところ、5月の地区の常会において、県の担当、そして本市の課長及び担当の方で支所の担当、そして鷹島支所より来ていただきまして、三里免もあるので、神田議員と、あと、そちらの区長の方々も同席しての説明会をしていただきました。現地の説明会も一緒に行って、ただ、これまで二十数年かかっておるもんですから、地元の意見としては、おいたちが生きとるときには、そりゃもうつながらんたいと言って、そんなら要らんばいという意見もあったんですけれども、未来は未来があるので、そういった話もあったんですが、感じとしては住民の皆様には御理解いただけたんじゃないかなと思っております。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。  それでは、通告に従って質問をさせていただきます。  1番目に、原子力防災避難訓練について質問をさせていただきますが、現在、続いているロシアとウクライナの戦争ですけども、ロシアがウクライナに侵攻して、そして、現にロシアはウクライナの核施設を攻撃しております。我が国近隣にも北朝鮮というのがあって、そこはミサイルを本当に何発も発射しておりますし、もしかしたら、また核実験をやるんじゃないか、そういったうわさ、ニュースも飛び交っているわけでございますけれども、いつ原子力災害が起こってもおかしくないような状況じゃないのかな、そういうふうに思います。  そんな現状下において、松浦市においては玄海原子力発電所から30キロ圏内にすっぽり入るという地域で、毎年、原子力防災避難訓練があっております。その訓練の在り方について質問したいと思います。  今回の場合、陸上の訓練において話させていただきますが、これまでの訓練においては、白バイを先頭に大型バスに乗車して訓練をしているんです。その年度の区長さんであったり、地域の方々、関係者、そして行政職員がバスに乗り込んで、途中休憩を含めて避難場所まで行き、放射線量測定訓練を受けて終わる。そして、帰りのバスに乗って帰島しているわけなんですが、実際に原子力災害が起こったときに、鷹島は当然、大型バスはいないんですから、原子力災害が起こっているときにバスが来るわけないんですよね。みんな逃げていくんですから。  そういったところも想定して、放射線のあるところに車は来ない。だから、恐らく住民一斉に自家用車で避難するんじゃないかな。実際、そういった訓練はなされていないので。もちろん鷹島だけではなく、松浦、唐津市、肥前町や玄海町、伊万里市、広範囲での避難者が出るわけです。避難道路となっている筒井万賀里川線はもとより、あちらこちらで渋滞が起きると思うんですよね。そのような事態を想定した佐賀県唐津市と伊万里市等などの合同訓練が必要なのじゃないかなと思いまして、今回、1つ目の質問といたしますが、よろしくお願いします。 42 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  原子力災害訓練につきましては、平成25年度から長崎県、佐賀県、福岡県の3県及び玄海原子力発電所から半径30キロメートル圏内の関係市町合同による防災訓練を実施してきており、事故発生後の各地域での避難訓練も同時進行で行ってまいりました。  今年度につきましても、3県合同による訓練が予定されておりまして、訓練実施に向け、県、関係市町による調整会議が今後行われる予定となっております。  以上でございます。 43 ◯ 4番(金井田秀規君)  例年そういった訓練がなされているのは確かにあるんです。  ただ、私が言いたいのは、一斉に避難したときにどういった状態になるのか、それを知りたいんですよね。それを市民、住民に分かってもらわないと、実際のときに相当大変なことになる、そういった思いがするわけですよね。  1つ参考にしてみたら、ここに書いてあるのが、どこに避難するのかが重要な課題なのに、実際は逃げるほうの訓練しかしていない。逃げるだけの訓練。これには被曝の危険の道路を、風向とか風量に応じて、それを知らせんばいかんと文書に書いてあるんです。  だから、ただ、すぐに逃げていっとっても、そちらに被曝の危険性が、放射能が来とったところに逃げても、これは避難にはならないんですよね。そういった避難の訓練といいますか、やり方もそこの中に入れていかなくちゃいけない。当然、行政の皆さんはそういったところは分かっていらっしゃいますが、住民は全然分かりません。  そして、そこでもう一つ書いてあるのが、佐賀県、長崎県、福岡県は、先ほども言ったんですけども、玄海原子力発電所から重大な事故が発生した場合の推計時間を公表してあります。発電所から30キロ圏の緊急時防護措置準備区域──よく聞くUPZというところなんですけど、この住民らが指定された方向に一斉に移動した場合、市街地の中心に渋滞しますよね。全員が30キロ圏外に出るまでに、おおよそ22時間30分──1日かかるとしたんですよね。その間、放射能の中にいらんばいかん。これは完全な被曝です。  そこで、現在、今この避難訓練をやっているのが、どの機関が避難訓練の行程をつくっているのか、お尋ねします。 44 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  避難訓練、原子力災害時の避難を想定した計画でございますが、内閣府の玄海地域原子力防災協議会、そこで策定されている状況でございます。 45 ◯ 4番(金井田秀規君)  内閣府ですね。中央でつくって、こちらで作成はしているんでしょうが、現在も、今度もそういったバスの避難になるんじゃないかと、そういった思いもするんですけれども、もしそういった全然今までと変わらないような訓練なら、住民の皆さんはもうせんでよかよ、そういった意見が多くあるんですよね。バスに乗って、避難地まで行って、弁当食べて帰ってくるだけ。何の訓練にも多分ならないと思いますので、そこは今後考えていってもらいたいなというところであります。  次に、その避難道路、当然、避難するわけなんですけれども、昨年の豪雨災害によって片側通行となっている唐津市肥前町星賀地区の県道109号線、この地滑りとして今、片側通行になっているんですが、この復旧の進捗状況、あと対策を質問いたします。
    46 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  佐賀県が管理する一般県道星賀港線において、昨年8月の豪雨により、唐津市肥前町の一部区間が被災しております。  被災直後は当該区間が通行不能となり、距離約6キロメートル、所要時間約10分の迂回を要する状況であったため、佐賀県により最短ルートでの迂回を可能とする信号機制御による片側交互通行の仮設迂回路が設けられております。  被災箇所では、道路面から道下の斜面にかけての広範囲で地滑りの兆候が見られることから、地滑りを伴う公共土木施設災害復旧事業として、現在、地滑り調査が実施されており、地形測量、地質調査などと併せ、地滑りの規模を特定するための観測が行われているところでございます。  現在までの調査結果を道路管理者である佐賀県唐津土木事務所に確認したところ、被災直後より、地上の変位を観測する伸縮計2基、地質調査ボーリング3本及びボーリング孔内へ地中の変位を観測するパイプひずみ計を設置し、観測を行っている。これまでに設置した伸縮計及びパイプひずみ計に大きな変動が見られず、地滑りの範囲、深さなどといった規模の特定には至っていない状況であり、引き続き被災原因と地滑り範囲の特定のため、地盤の変状を観測していくとの見解を伺っております。  地滑り災害として公共土木施設災害復旧事業の手続を進めるためには、被災原因と地滑りの範囲の特定が必須となり、その後も工事着手までに大学教授などの有識者に意見をいただきながら、工法決定などに係る国土交通省との協議や災害査定など様々な手続を経る必要があります。  特に被災原因と地滑り範囲の特定には時間を要することとなり、松浦市で近年発生した地滑り災害においては、被災から工事着手まで最長で約3年を要した事例もございます。  佐賀県からは、何らかの進展があった場合には、長崎県を通じ松浦市へ情報提供をいただくこととなっておりますので、情報が入り次第、鷹島区長会などを通じ周知を図ってまいりたいというふうに考えております。  以上です。 47 ◯ 4番(金井田秀規君)  当然、地滑り復旧対策工事だから、時間はかかるとは思うですよね。あそこの看板、標識に書いてあるのは、ちょっとした異常があれば、あそこをまた通行止めにするという案内までしてあるんです。  そうするとまた、以前の迂回路、10分かけて下の駄竹地区というんですけど、そこまで下って入野まで上がっていく。この間、ここもとにかく道が狭いんですよね。よく大きな事故がないな、そんな思いもするんですけれども、皆さん注意して通っているんです。駄竹地区の皆さんは、今度逆に交通量が多くなって、これは当然危ないんです。あそこはずっと棚田があって、秋になると、米の収穫時期になると、またこれは車がいっぱい止まって、かなり通行にも支障を来すような道ですので。  本題に戻って、今は片側1車線の県道ですけれども、どうにか一方通行じゃなくて、その道を、新たにというわけじゃないんですけども、できないものか。これは住民はずっと思っているんですよね。いつまで続くか分からん道に、いつまで片側通行のまま──でも、避難道路なんですよ、これは。もしかしたら、また迂回路になるかもしれない、そんな道路なんですよね。それを片側2車線の道路にできないものか、これは住民の思いでございます。これは佐賀県の星賀地区の人たちもそう思っていると思います。そして、もしお分かりであればお願いします。 48 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  昨年の被災当時に、議員からも今お話があっています、かなり長い距離の迂回をしなくちゃいけないということで、佐賀県としては最大限それを回避するための、できる限り取った措置が信号制御の片側規制交互通行でございますので、現状これを2車線にすることは非常に厳しい状況だと思っております。  ですので、今後、観測を行われて規模が特定されれば、復旧に向けた手続に進んでいかれますので、これはその観測を待っていくしかないのかなというふうに私どもは思っておるところでございます。 49 ◯ 4番(金井田秀規君)  そうですね、待つしかないんですね。ただ、災害、原子力災害、その他の災害は待たないんですよね。どうかできるだけ早い復旧を望んでおりますけれども。  次に、前回も筒井万賀里川線の道路について尋ねたんですが、避難する際にも当然そこは必要として、そこに電光情報板がつくという回答をいただいたんですが、この電光情報板はどのような案内をするんですかね、お知らせください。 50 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  佐賀県道筒井万賀里川線に計画されております電光情報板の表示内容でございますが、今現在、長崎県と佐賀県で協議が進められております。  今後も、その協議を進めていくということで伺っているところでございます。  以上です。 51 ◯ 4番(金井田秀規君)  では、具体的にどういうふうなのができるという、それは分からないんですね。  そのまま続けます。  それだったら、これを含めて設置個数をお知らせください。 52 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  先ほどお答えした内容につきましては、案内の内容については、今後、長崎県と佐賀県で調整されるということでありまして、設置につきましては、長崎県を通じて佐賀県に確認しましたところ、佐賀県道筒井万賀里川線において整備が進められている電光情報板についてですが、唐津市肥前町万賀里川の国道204号交差点湯の浦入口、そして、伊万里市波多津町筒井の国道204号と県道筒井万賀里川線の交差部の2か所に設置がされる予定となっております。  また、対向車が接近していることの注意喚起を行う対向車接近表示板につきましては、唐津市肥前町中浦の大浦入り口付近に設置される予定となっております。  以上でございます。 53 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。  もう一つ、その操作はどこで行うんですかね。 54 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  操作方法につきましても、今後、長崎県と佐賀県で調整が進められると伺っております。  以上です。 55 ◯ 4番(金井田秀規君)  今から調整されていくということで、遠隔操作しよっても、実際と遠くではタイムラグが多分あると思うんですよね。だから、誤差があっての情報板だと意味がないので、そういうところも含めて検討していただきたいと思います。情報板についてのお話ですが、そこをよろしくお願いいたします。  続いて、先ほどから言っている避難訓練の有事の際の避難経路のシミュレーションですけれども、これは松浦市はやったことがありますか。 56 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  松浦市では、そのシミュレーションは実施しておりませんが、原子力災害時の避難につきましては、内閣府の玄海地域原子力防災協議会におきまして、交通渋滞が極力発生しないよう地域ごとに避難経路を設定するなどのシミュレーションがされております。  また、市民皆様に対しまして、事故発生時における避難までの流れや避難経路について、県と市で作成しました「原子力防災のてびき」という冊子を全世帯へ配付し、周知を図っているところでございます。  以上でございます。 57 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございました。  よくこういった質問したときに、ホームページを見てくださいとか、今言われた冊子がありますからと。見られる人ばかりじゃないので、そういったところも考慮してのこれからの対策をしていただきたいなと思っております。  続いて、この原子力避難に関することなんですが、伺った話でいきますけども、鷹島支所において九電からワンボックスカーが配置なされているんですが、このワンボックスカーの維持管理はどうなっていますか。これは原子力災害時において九電から配置されているんですよね。維持管理はどうなっているんですかね。 58 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  平成28年度に九州電力株式会社から、原子力災害時の要支援者の避難のために福祉車両4台の無償貸与を受けております。今現在、議員がおっしゃるとおり、鷹島支所に配置しているところでございます。  維持管理につきましては、燃料費、維持に係る修理代など、市が負担をしている状況でございます。  以上でございます。 59 ◯ 4番(金井田秀規君)  その車両について、どのような形式の車両が何台おるんですかね。 60 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  ワンボックスカーということでございますが、4台のうち2台はキャラバンという車種でございます。残りの2台はノアという車種でございまして、身体障害者などを車で搬送するときに使えるような車両となっております。  以上でございます。 61 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。実際、福祉車両であれば、その車両を使っての訓練というのも必要になると思うんですけれども、実際に訓練なされたことがあるんですかね。 62 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  これまでの避難訓練につきましては、先ほど議員からお話がありましたとおり、東彼3町までの大型バスなどによる避難を行っておるところであります。今お尋ねがありました福祉車両4台につきましては、避難訓練で使用はしておりません。  今後、そういった訓練も含めて検討してまいりたいと思っております。 63 ◯ 4番(金井田秀規君)  検討じゃなく、ぜひやってください。そのときに使い方が分からんじゃいけないので、ぜひ訓練のほう行っていただきたいと思っております。  続いて、このほど完成した黒島と飛島地区にヘリポートができておるんですけども、これを使っての避難訓練をする必要があると思うんですが、この訓練をする予定はありますかね。 64 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  黒島地区、飛島地区のヘリポートにつきましては、令和3年度におきまして、長崎県原子力災害対策事業費補助金を活用し、整備したところでございます。  防災課といたしましては、今年度の原子力防災訓練におきまして、黒島地区のヘリポートを活用するということを考えております。今後、県関係市町による調整会議で提案してまいりたいと考えております。  以上です。 65 ◯ 4番(金井田秀規君)  造っただけじゃ、利用しない、訓練しないじゃ話にならんので、ぜひ黒島、飛島含めてやっていただきたいと思います。  以前、訓練の際に、予定に入っていたヘリが来ないんですよ。霧のために来ない。漁師さんは沖に出ておったんですよ。小型船の漁師さんが沖に出られるときに霧で来られないと。そんなときに避難できるわけがないんですから、そういったところも強く要望していきたいと、言ってくださいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。  続いて、当然、原子力災害時の訓練についてなんですが、この訓練の際の消防団の役割について、訓練の際、消防団の役割がどのように分担されているのか、お尋ねいたします。 66 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  原子力防災訓練時の消防団の役割につきましては、住民への広報や避難誘導となっております。  以上です。 67 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございました。  この避難誘導と広報、これはポンプ車と小型ポンプ積載車で行うと思うんですけども、その際、どうしても必要になるのが自動車運転免許証ですよね。それは当然そうです、車を運転するんですから。  ただ、ここで問いたいのは、近年、オートマチック限定の所持者というのが多くなってきていると思うんですよね。  そこで、所持者の割合について尋ねます。近年、オートマチック免許のみの取得者が多いように思えるんですが、この自動車運転免許AT限定を持っている団員の数は把握されていますか。 68 ◯ 消防長(辻 昇一君)  お答えいたします。  免許の取得状況につきましては、団員、現在796人おりますけれども、オートマ車限定免許の団員につきましては現在7名でございます。  以上でございます。 69 ◯ 4番(金井田秀規君)  限定の方がいらっしゃるんですよね。当然そうですよね。  これは、例えば、そこの団にすぐに出動でききる方がオートマチック免許しか持てない場合は、マニュアル車の運転は当然できないんですよね。  そういったことも考えてなんですが、今後導入される車両についてオートマチック車というのが必要になってくるとは思うんですが、今現在、ポンプ車、そして小型ポンプ積載車のオートマチック車の割合は、23分団の中に何台があって、何台がオートマチックですよというところが分かればお答えください。 70 ◯ 消防長(辻 昇一君)  お答えします。  消防団の車両台数につきましては、現在60台ございます。ポンプ車と小型ポンプ積載車でございますけども、全てマニュアル車になっているところでございます。オートマ車はございません。 71 ◯ 4番(金井田秀規君)  ということは、オートマ限定の方は運転できない、防災活動ができないというふうな話になっていくんですけれども、徐々にでしょうけど、今後導入される場合はオートマ限定の免許で乗られるようなオートマ車が必要になるんじゃないかと思っております。よろしくお願いいたします。  原子力防災から消防団の役割についていろいろ話させていただいたんですが、原子力防災訓練において、消防団の役割をそう聞きまして、今現在、松浦市においては条例定数が899名、実際いらっしゃるのが796名、103人が足りていないということを聞いているんですけれども、そのような中、今現在、団員数が少ない。  前回、3月に新入団員の辞令交付式があっておるんですよね。新入団員21名、階級変更者が117人、機能別団員75人に交付されたわけですが、この日、市の消防本部まで交付者に対して各自集合という案内が来ておるわけです。鷹島からだと1時間強かかります。福島からだと40分。この中には免許取りたての、当然、新入消防団員は免許取りたての方もおるし、あるいは島外から帰ってきて、あんまり地理も分からないまま新入団員として入って、その方たちにいきなり、消防本部まで来てくいろ、各自行け、これは酷ですよ。ちゃんとしたエスコートをしてもらって、その団その団で車を乗り合わせて行くなりの対応をしてもらわないと、これから入ってもらう団員にとって失礼だなと。そりゃ当然人気もなくなりますから、ぜひそういうところも考慮なさって、これからの新入団員の辞令交付式に臨んでいっていただきたいなと思っております。  団員の減少を食い止めるためにも、できればオートマチック免許のマニュアル車分を、例えば補助しますよとか、新しく仕事に入って消防団に入るんだ、免許も取らんばいかん。それやったら幾らかの免許取得の助成金等もしてあげれば団員も増えるんじゃないか、そういった気持ちもあるんですけれども、どうかよろしくお願いいたします。魅力ある消防団にする必要があると思います。大変な役目でありますので、どうぞよろしくお願いします。
     続きまして、2項目めがモンゴル村の再開村について質問させていただきます。  現在のところ、指定管理者について数社から問合せがあっている、そういうところを前提に質問をしていきますので、よろしくお願いします。  現在の来場者数について尋ねますけれども、令和3年度の来場者数をお答えください。 72 ◯ 鷹島支所長(坂本秀樹君)  鷹島モンゴル村の令和3年度の入場者数は、1万5,680人でございます。 73 ◯ 4番(金井田秀規君)  相当な数の方が来られているんですね。  そのカウント方法はどうなさっているんですかね。 74 ◯ 鷹島支所長(坂本秀樹君)  鷹島モンゴル村の入場者数のカウント方法につきましては、雇用しています会計年度任用職員が、毎日、業務の合間に目視により入場者の状況を確認しておるところでございます。業務日誌におよその入場者数を記入し、鷹島支所の担当が報告を受けているところでございます。 75 ◯ 4番(金井田秀規君)  分かりました。  じゃ、続いて、今、管理者がいる。そこで、管理と支出額について尋ねます。  モンゴル村の維持管理、人件費、賃借料、光熱費等とあると思うんですが、令和3年度の支出額と雇用している職員についての人数や管理体制はどうなっておりますか。 76 ◯ 鷹島支所長(坂本秀樹君)  会計年度任用職員で鷹島在住の2人の男性を1年間、現在、3年度雇用しておりました。交代で午前9時から午後5時まで勤務となっております。  仕事の内容につきましては、鷹島モンゴル村の開閉、施設管理に関する業務として、芝刈り、草払い、木々の伐採、ツツジなどの剪定、花壇の手入れ、遊具の修繕となっております。そのほかに清掃に関する業務として、トイレ、休憩所、遊具、建物やゲル内の掃除に従事していただいているところでございます。  令和3年度の2人の方の雇用にかかる費用は約280万円、令和3年度の鷹島モンゴル村にかかる管理費用は約430万円となっております。  内訳といたしまして、光熱水費などの費用が約82万円、浄化槽管理などにかかる費用が約165万円、借地料が約183万円となっております。  以上から、令和3年度の鷹島モンゴル村における維持管理費用は総額約710万円を支出しております。  以上です。 77 ◯ 4番(金井田秀規君)  分かりました。かなりの来場者もあっているんですけども、支出額でありますよね。  私が土曜日に伺ったときにも、かなりたくさんいらっしゃいまして、きちんとまた整備されて、そんな中に来場者があっているにもかかわらず、施設内にはお土産を買うところもなければ、食事するところもない。結局、施設にお金を落としてもらうところがないんですよね、それだけ人がいて。でもしかし、それだけ費用が発生している。宝の持ち腐れ、お金の無駄遣いですよね。  そこで、市民の皆さんのモンゴル村に対する意見はどうなんでしょう。そう考えたところ、次の質問ですよね。  モンゴル村をテーマとした地域版未来会議の中で、令和3年度に地域版未来会議でのモンゴル村活用に関する意見についてお尋ねします。モンゴル村を活用していく中で、どういった意見が多く出ましたかね。 78 ◯ 政策企画課長(山口 武君)  昨年度に開催しました鷹島地域の地域版未来会議におきましては、それまでの未来会議で出された意見などを踏まえまして、「鷹島の資源を活かして若い人がUIターンするには」というテーマに各グループで話合いを行っていただいたところでございます。  その中で、モンゴル村を活用したアイデアとして、オートキャンプ場やワーケーション施設として活用したらどうかなどの御意見をいただいている状況でございます。  以上です。 79 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございました。未来会議では、キャンプ、ワーケーションの活用が提案されている。  しかしながら、まだモンゴル村を活用する事業者がなかなか決まらない状況を踏まえて、モンゴル村の活用についてお尋ねします。  今、実際、冒頭にも言ったように、何社かの問合せはあっている。ただ、まだ、はいというわけではない。だから、その間にも、例えば、地元企業だったり、各種団体での開村ができるのかなとお尋ねしたいんですが、施設を活用する企業が来るまで、決まるまで、地元企業や各種団体の施設の一部を貸し出して有効活用することはできないのか。モンゴル村全体を管理するのではなく、一部、例えば、一つの建物であったり、草原であったり、駐車場、そこの一部を借りて営利目的で営業はできるのか、そういったお尋ねです。どうぞ。 80 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  お答えいたします。  鷹島モンゴル村の利活用についての考え方でございますが、良好な景観を生かした誘客事業など、交流人口拡大に資する施設として、民間企業に一体的に活用していただきたいと考えております。  令和4年4月以降、企業4社からの視察を受け入れており、今後はそれぞれの企業から事業提案を受ける予定でございます。  議員御指摘のとおり、施設を活用する企業が決定するまでの間、施設の一部を貸し出すなど有効利用を図る取組も必要かと思いますが、現在は視察企業との調整を優先して、早期に運営者を決定できるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 81 ◯ 4番(金井田秀規君)  いずれにしても、早く決まればいいんですけれども、この施設活用としてキャンプ場とか、そういった話が出ているわけですが、見つかればいいという、そこまでの話であって、私が思うに、今回最初の議会で話があったんですが、みんなでチャレンジするまち、地域版未来会議について、対話によるまちづくりを推進するため、昨年までに出されたアイデアを具体的に形にすることを念頭に、今月末から地域版未来会議が4地区において開催されますが、当然、鷹島もそこに含まれておるんですよね。モンゴル村の施設の利用についても様々な意見が交わされると思うんです。この地域の住民の方々の意見を十分に取り入れて、今後の松浦市の繁栄に取り組んでもらいたい、そういったふうに思うんです。  このモンゴル村については、松浦の観光地として、先ほど言われたようにトップクラスですよね。それだけの来場者があっているんです。  これから、鷹島海底遺跡の保存と活用が進んでいく中で、秋には、いかりの引揚げもあるんです。それに伴った関係者であったり関係機関、元寇の歴史を重んじる観光客を含め多くの方が島を訪れると思うんです。  そんな中に、元寇とロマンの島鷹島のシンボル、モンゴル村が休んでおっては受皿にならないんです。人が多く来るのに休んでおっても、このまちには「松浦の極み」12品目、その中の5品目あるんです、鷹島には。いいですか、キンショーメロン、アジフライ、アジ、トラフグ、そして、長崎県伝統工芸品・特産品の阿翁石、これは松浦市の中の12品目の中の5つがここにあるんです。これを売っていかなくちゃもったいないですよね。それだけの人が来ているんですから。  ただ、それをやるにも行政の後押しがどうしても必要なので、どうかよろしくお願いしたいと思います。  そのためにも、モンゴル村の早期開村を望んでいるわけでございますが、短期間でもという希望はあるので、ぜひそこのところもよろしくお願いいたします。  最後ですけども、水道料金の均一化についてお尋ねしますが、福島・鷹島町においては旧松浦市との料金が均一でない理由、3月議会において徳田議員より質問があって答弁もあっているので、今後の均一化について検討していく方向はあるんですか、お尋ねします。 82 ◯ 上下水道課長(近藤寿一君)  お答えします。  現在の水道料金見直しに向けた取組について御説明いたします。  令和3年度末──今年の3月末まで、この前、徳田議員のときも御説明しましたけども、アセットマネジメント業務委託を実施しまして、市内にございます水道関係の資産ですね──浄水場とか、配水池とか、総配水管等のデータを整備されているところでございます。  今後、この資産データの健全度、あるいは投資の実績等を基に、中・長期的な更新需要及び財政収支の見通しを把握しまして、施設の老朽化等に伴う修繕、更新を計画的に実施していかなければならないというふうに考えているところでございます。  このアセットマネジメントを実施していく中で、市内の各地域の適切な水道料金の見直しについても検討していきたいと考えております。  なお、この水道料金の算定につきましては、事業の維持、運営に必要になります費用であります総括原価と呼ばれる費用を算定しまして、それに見合った額を水道料金として定める方法が一般的でございます。  この総括原価の算定の際には、今後の費用、これまでかかった費用、それと、これまで借り入れた企業債、いわゆる借金ですね、施設を造るためにお金を借りた企業債の元本と利息等を算定しなければなりませんけども、御存じのとおり、合併前の旧松浦市、鷹島町、福島町ではそれぞれかかった費用が違いますし、今後、費用等が異なりますので、その費用に対する料金水準も異なっているということから、すぐに料金を均一化するということはとても厳しいというふうに考えてはおります。しかしながら、今後の給水使用料の見通し、一般会計からの繰入金も考慮しながら、地域間の料金水準の差をできるだけ少なくできるように、適切な料金体系、料金水準を検討してまいりたいと考えているところでございます。 83 ◯ 4番(金井田秀規君)  ありがとうございます。  いきなり一緒にするのは、それは当然難しいことだと思うんですが、徐々にやっていっていただければ、合併して少しは変わったんだ、よくなったんだなというところも必要かと思うんですよね。そこを酌み取っていただきたいと思っております。  隣市、平戸は平成17年に合併して、平成21年に均一化になっておるようですね。隣の佐世保市も均一化されておるわけですが、その換算式は様々なようなので、何で佐世保も平戸も一緒になっておるとに松浦だけ違うとやと、そういった意見は当然出るんで、徐々でもいいですから、変化が全くないから何もやっていない、合併しても何も面白なか、そういうふうな話にしかならんのですから、ちょっとでも変わっていけば、よくなっていけば、住民の理解も得られると思うんです。  そういったところで、防災避難訓練、そしてモンゴル村の再開村、水道料金の均一化、これは住みよいまち松浦を目指しておるところに全て入ってくるんですよね。住みよいまち、そしてIターン、Uターンを受け入れるためにも、企業に人が来てくれる、住みよいまちだから帰ってくるよ、消防団に入るとにね、あそこには免許取得制度があるとばい、なら帰ろう、そういったのも念頭に置いて、どうかこれから松浦市をお願いしたいと思いまして、議会も一緒に頑張っていきたいと思いますので、最後にこの3つ、市長、1つずつお願いします。 84 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  なかなか御指名がなかったもんですから、答えられずに最後にお答えをしたいと思いますが、まず、現在の御質問の水道料金でございます。  3月議会でもお答えをしておりますが、水道料金が地域によって差があるということについては何らかの対応が必要だと、このように考えておるところでおりますが、一方で、前回申し上げたとおり、給水使用料の1.2倍から1.5倍ほどの一般財源の繰入れを行って、簡易水道料金の低減化を図っている状況にあります。旧簡易水道ですね。現在は、上水道にはそういう一般会計繰入れをしていない中で、その負担の公平性というのは、やっぱり考えていかなければならない。  その中で、今、先ほど課長が申し上げました総括原価──それぞれの水をつくるに当たって、どれだけのお金がかかっているのかということを考えながら、この差をどう埋めていくか、このことは必要だと思っておりますので、そういう認識を持って今後取組を進めていきたいと思っております。  それと、原子力防災に関する訓練。  毎年同じ訓練をやっとったって意味がないんじゃないかという御指摘でありました。  しかし、これは、私は毎回同じ訓練で仮にあっても、重ねていくこそ訓練だと思っています。  例えば、小学校の訓練、毎年同じ訓練をやっているでしょう。地震が来ました、皆さん机の下に隠れて。そして、さあ、その後、確認して、グラウンドに逃げてと。6年生は6年間やるかもしれません。しかし、それを重ねることで、こういうときには、どういうタイミングが必要なんだということになってくると思っています。  とりわけ鷹島地域においては、ほぼ全ての地区において、区長さんが毎年交代をなさっています。ということは、毎年その訓練に参加していただくということは、同じ方が参加するんではなくて、多くの方が少なくとも一回は参加したことがあるよという環境になってくると思います。  そういった参加していただく方を増やしていくという意味でも、この訓練は意味があると思っておりますので、ぜひ御理解をいただきたいと思いますし、御指摘のありましたヘリポートでの訓練、当然ヘリポートを造った以上は訓練はしなければいけないと思っていますので、国に対して求めていきたいと思っております。  それと、避難路の問題等についても、これは事あるごとに県、そして内閣府などにも要望をいたしておりますので、引き続き住民の皆さんが安心して避難できるように、そして日々の暮らしが安心できるように取組を行ってまいりたいと思います。  次に、モンゴル村についてでございますけれども、モンゴル村については新たに運営する企業を確保するため、当初の公募形式に限らず、企業誘致の観点からもアプローチを行うなど幅広く門戸を広げてまいりました。  議員御指摘のように、企業が進出するまでの間、地元団体の事業者等による有効活用は検討する余地はあると思いますけれども、一方で、火の後始末、ごみ、入浴施設をどうするか、出入口の施錠、昼間や深夜の管理体制、けがが起きたときの対応をどうするか、その他トラブル、盗難など、こうした問題をどうするかという課題がございます。こういった課題をクリアする必要があるので、慎重に考えなければならないと思っているところであります。  また、昨年度からグランピングに興味を持った企業の視察が多くなっていることを踏まえまして、企業の経営状況や運営方針など御提案の内容を慎重に見極め、自らの責任と費用で適正な施設利用の展開が見込める運営企業の早期選定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  加えて、先ほどモンゴル村、多くのお客様に御来場いただいているということでありまして、私はモンゴル村は休村をしているというふうに考えていません。無料開放をしているんです。モンゴル村というあの施設そのものをモンゴル村と称しています。そこに多くのお客様が今、いらっしゃっています。  確かに、そこで消費する場はありませんけれども、そういった方々が鷹島の鷹ら島や、あるいは鷹島にある飲食店等で消費していただいている、そういうきっかけになっているんではないかと思いますので、さらにその施設を民間企業によって充実していただくことで、そのパイをもっと増やしていく、このことは対応しなければならないと思っています。  それともう一つ、消防団の消防車両の関係でありますけども、御指摘のとおり、今後、オートマチック車の限定免許を取られる方もいらっしゃると思われますので、今後の消防団の車両の更新に当たってはAT車を採用してまいりたいと、このように考えているところであります。  以上です。(降壇) 85 ◯ 4番(金井田秀規君)  最後の答弁ありがとうございました。  最初の訓練については、同じことをいつもやってもという話じゃなくて、大型バスでの避難じゃなくて違う方式を取ってはいかがかという話をしたというところと、オートマチック車を導入する、それは今から変わっていきます。だから、私が言っているのは、団員を増やすためには免許制度を、消防団に入るのは当然それは条件をつけて、幾らかなりとの消防団に入るんだったら補助しますよ、そういったのも検討なされてはどうかと思っておりますので、それも含めて、住みよい松浦づくりに議会も一緒になって行政と取り組んでいきたいと思っておりますので、どうかひとつよろしくお願いいたします。時間調整ありがとうございました。  じゃ、私の質問を終わります。ありがとうございました。    (金井田議員 一般質問席 降壇) 86 ◯ 議長(谷口一星君)  以上をもって金井田議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時13分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 87 ◯ 議長(谷口一星君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、7番・川下議員の登壇を願います。  (川下議員 一般質問席 登壇)(拍手) 88 ◯ 7番(川下高広君)  皆さんこんにちは。公明党の川下高広です。市民の皆様のお役に立てるよう質問をいたしてまいります。  前回の定例会から3か月、その間にも世界や全国では様々なことがありました。北海道知床半島沖を航行していた観光船KAZUIの沈没事故は、冷たい海に落ちることは、たとえ救命胴衣を着用していたとしても命の危険に直結することを改めて気づかされ、それゆえに乗客の命を預かる者の安全に対する意識と準備の大切さ、運航を判断する責任の重さを感じざるを得ませんでした。いまだ12名の方の行方が分かっていないということです。一日でも早く皆様が発見されることを願うとともに、お亡くなりになった方々の御冥福をお祈りいたします。  さて、2月24日から始まったロシアによるウクライナ軍事侵攻は世界に大きな影響を与えており、政府は4月26日、コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策を公表しました。今国会では予備費消化分の補填を主な目的として2.7兆円の補正予算が決定しております。  原料費の価格高騰による影響について、市内の企業を訪問いたしますと様々な声が聞かれましたので、紹介をしたいと思います。
     ナフサを原料とするある企業は、昨年12月に原料費の第1次値上げがあり、僅か半年で今度は第4次値上げがあり、さらに20%の値上げが決定しているとのことでした。  また、ある企業では鋼材が手に入らず、取引先から取引の一旦停止を申し入れられ、次年度以降の操業に影響が出ているとのことです。  部品が入ってこない企業は多いと思います。電気制御している部品を注文しても、早くて6か月かかると言われるとのこと。さらに、私の知り合いの勤めている企業、これは市外の企業ですけれども、材料が入ってこないために2週間臨時休業に入ったところもあります。  幾つかかいつまんで申しましたが、市内事業所の現状をよくリサーチしていただいて、市内の実情に合ったコロナ・物価高対策予備費の活用をされることを松浦市には──友田市長には期待をいたしております。  それでは、通告に従いまして質問をいたします。  1番目、松浦高校支援について。  松浦高校は市内唯一の高校であり、松浦市はこれまでも支援をしてきております。目的は第1に本校の存続であり、第2に環流を含めた郷土愛の醸成と私は認識しております。これまでの当初の支援は親の経済的支援から始まり、次第に魅力化向上へとシフトチェンジしていき、このことは持続的な松浦高校志望者数の増加につながることであり、正しい支援の在り方だと考えております。  その成果としては一定のものが見られ、存続のために大いに寄与されていることと思いますが、支援の在り方については、常に最適な支援について検討を重ねることが大切であると考えます。  今回の質問では、支援の現状を把握しつつ、支援を継続していくために必要なことを市と確認していきたいと思っております。  まず、お尋ねいたします。  今年度の支援総額は幾らでしょうか。また、内容について変更点などあれば、それもお願いいたします。 89 ◯ 政策企画課長(山口 武君)  今年度の松浦高等学校支援事業補助金につきましては、1,400万8,000円を予算化しております。  内訳としましては、生徒確保支援事業として、下宿費補助612万円、航路通学費補助336万5,000円、進学及び就職支援事業として、これは模擬試験や資格試験などの補助になりますが、452万3,000円となっております。  支援のメニューにつきましては令和3年度とほぼ同じですが、下宿費補助の一部について額の改定を行っている状況でございます。  以上です。 90 ◯ 7番(川下高広君)  おおむね1,500万円の枠を維持していただいたというふうに認識しております。  生徒さんが減っておりますので、その分、また松浦高校にはよく使い方を検討していただいて、充実した支援に回していただければというふうに私は思っております。  今年度の新入学生が定員120名に対しまして55名でした。内訳は地域科学科31名、商業科24名です。御存じのとおり、ちょうど昨年の今頃、普通科を地域科学科に変更する報道が流れまして、まず、あまりにも突然であったこと、それから、大学進学を望めない学校になるかのような印象が流れたことを受けて、松浦高校としても危機感を感じて緊急の保護者説明会の開催、PTAによる地域科学科PR動画の作成など、でき得る限りの努力をしてまいりましたが、厳しい状況でございました。  しかし、松浦高校はその後、アンケートを実施するなど改善に向けての取組をしており、アンケートによって受験生は6月の時点でおおむね行き先を決めている傾向があるということが分かったことから、これまで9月に行っていた保護者地域説明会を今年度から6月に実施することとしております。  今年度から就任された船越校長先生を中心に、生徒確保に向けた行動を開始されていることを併せて御紹介いたします。  市に伺います。  松浦市の松浦高校への支援は、多くの市民の皆様の御理解に支えられています。支援する松浦市としてはこれからどのような支援の在り方を考えておられるか。今年度の入学者が定員120名に対して55名であったことへの分析も含めてお願いいたします。 91 ◯ 政策企画課長(山口 武君)  お答えいたします。  令和4年度の入学者が、定員120人に対しまして55人ということは、非常に厳しい状況であると考えております。  昨年度、議員もおっしゃったように、令和4年度から松浦高校へ地域科学科が新設されることが発表されたことによりまして、普通科がなくなる、大学へ進学できなくなるのではないかなど、受験生や保護者の方にある意味誤解が生じたことは否めないのではないかというふうに考えております。  またほかに、私立高校の授業料実質無償化や佐賀県立高校の入試制度改正に伴いまして、受験生の高校選択の多様化が進んだことなどが入学者の低迷につながったのではないかと分析しております。松浦高校を取り巻く環境が非常に厳しい状況にあると認識しております。  言うまでもなく、松浦高校の存在は、にぎわいを創出する、あるいは将来の地域を担う人材の育成、あるいは若い就業者の確保など、この地域の活性化、地域の活力の源として認識しておりますので、地域唯一の高校の存続へ向け、平成25年度から松浦高校の支援事業を開始し、生徒の確保に努めてまいりましたが、この方針につきましては変わることなく、引き続き地域唯一の高校の存続に向けて支援してまいりたいと考えております。  加えまして、今年度から地域科学科が新しい普通科であり、大学進学もでき、これからの時代に求められている人材として、自ら課題を発見、解決できる能力を身につけることができる、特色ある学科として市としても松浦高校と連携して周知していきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 92 ◯ 7番(川下高広君)  どうぞよろしくお願いいたします。  ここで西海市の高校支援についての取組を御紹介いたします。  西海市には大崎高校──私の母校です。と、西彼杵高校、それから西彼農高の3つの高校があります。大崎高校と西彼杵高校の2年生を対象にしたスタディサプリというのが、これの補助が1つあります。  もう一つ、大学進学を目指している2年生、3年生に対して、オンライン学習塾を受講する生徒に対して最高10万円の補助があります。私もここら辺は、塾は受けたことがないもので、どんな相場かを聞いたんですけれども、高いところだと入学金が3万3,000円で、あと、学科1コースにつき8万円かかるということで、これでも既に11万円を超えているというところで、それにしても10万円のオンライン学習塾の補助は大きいかなと思っております。  また、生徒全員に対しまして入学支援金の5万円の給付、それから、生徒ではなく各学校に魅力向上を目的とした事業に対する補助として100万円ですね。数年前にこの補助事業は始まったんですが、それまでは50万円、去年から100万円にアップされたとのことです。  また、部活動関係では青少年スポーツ基金を活用して大崎高校に寮を造っております。今、野球で非常に盛り上がっている学校でありますけども、幅広く生徒を集めるということで1棟6,000万円、今、2棟目を運営しているというふうに聞いております。  西海市の高校支援は、松浦高校がいわゆる市長部局、政策企画課がしているのに対して、教育委員会のほうで見られているそうです。そこの今の教育長は、松浦高校の3代前の校長先生になります。ですので、松浦高校の校長時代の学校支援の経験を生かされて、今、西海市の学校支援のほうで旗頭として活躍されているようです。  では、お尋ねします。  西海市の補助は、いわゆる進学者、もちろん生徒全員に対する入学支援金5万円という補助もあるんですが、同じ高校でも、大学進学に行く生徒の層と、専門学校の層と、それから就職の層とあって、例えば、大崎にしても西彼杵にしても大体松浦高校と同じような構成です。その中で、同じ高校の生徒でも大学進学の希望者には、より大きな支援となっております。  ある意味、このような同じ学校にいながらも、偏りがあるこのような支援の在り方をもし松浦高校が望めば、松浦市としては検討に入ることができるのか、その点についてお尋ねいたします。 93 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  松浦高校の支援の在り方については、まずは松浦高校との十分な協議が必要であると考えております。  また、補助内容につきましても、今年度が松高支援の補助金交付要綱の最終年度となっておりまして、その効果検証を行った上で、次年度以降の補助内容について協議することとしております。  市といたしましては、松浦高校へ通われる生徒の皆さんが支援内容を公平に享受できることが望ましいと考えております。そのような中で、松浦高校が大学進学に特化した支援を希望される場合は、その方策が松浦高校の存続につながる優良な方策であるとすれば、一つの選択肢にはなり得るものと考えております。  一方で、今年度、文科省の新規事業として実施されている新時代に対応した高等学校改革推進事業を、全国で島根県立隠岐島前高校と松浦高校の2校、全国でこの2校が文科省の指定を受け、採択されています。  隠岐島前高校といえば、地方創生の一翼を担う教育魅力化発祥の地でありまして、全国のトップランナーと言われております。松浦高校は、その隠岐島前高校と、いわゆる肩を並べている状況にあります。これは、これまで課題解決探求型の学習を取り組んできたこと、これが評価され採択されたものと思っています。これはまさに松浦高校の特色であり、強みであると考えています。  このようなことを受験生や保護者の方にPRして、地域科学科のよさ、大切さを正しく伝える必要があると思っております。  いずれにしても、松浦高校の支援についてどのような方策が、そして、その支援が松浦高校を選ぶことに結びつくのか、高校側と十分に協議して検討してまいりたいと考えております。(降壇) 94 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございました。市長の考えと私は同じであります。やっぱり公平性を保ちながらも、松浦高校の存続に大きくつながるなら、それは検討できるんじゃないかと。  いずれにしても、高校とよく協議をしていただけるということでしたので、よろしくお願いいたします。  それでは、コーディネーターの話をしたいと思います。  高校支援で生徒確保につなげた、いわゆる成功事例のある先進的な取組、支援をしているところには、学校と自治体と地域をつなげるコーディネーターの存在があります。私が2度行かせていただきました広島県の大崎上島の大崎海星高校とか、今、市長から言われた隠岐島前高校もあったと思います。  島根県は県を挙げてコーディネーターを育成、活用しております。島根県の教育委員会は平成31年2月に県立高校魅力化ビジョンを策定しておりまして、地域資源を活用した特色ある教育課程の構築に向け、地域と高校の両者をつなぐ存在として、高校魅力化コーディネーターを県教育委員会と自治体等が連携しながら養成、確保、育成することが明記されております。  松浦高校と松浦市、それから地域をつなぐコーディネーターの存在が、私はこれから必要じゃないかと考えております。柔軟な発想をし、それから、この松浦を盛り上げるために魂を燃やして提案し、3者、あるいは2者を柔軟につなげていくコーディネーターの存在は重要かと思いますので、松浦市のほうからぜひ提案されてはどうでしょうか。 95 ◯ 政策企画課長(山口 武君)  先ほど市長が答弁しましたように、令和4年度、今年度から文部科学省が新設した新時代に対応した高等学校改革推進事業に松浦高校が採択されております。  その事業計画の中では、コーディネーターを配置して、地域科学科のカリキュラム策定の支援や、松浦市立中学校をはじめとする近隣の中学校及び事業所や個人事業主などと松浦高校をつなぐ学びの充実を図るとされております。  議員がおっしゃった先進地、広島県立大崎海星高校で実施されているコーディネーターのことにつきましては、その存在が高校の魅力化につながったことは認識しておりますので、その取組については松浦高校と情報の共有をしていきたいとは思っておりますが、市としては、まずは今年度、松浦高校が新たに取り組まれるコーディネーターの動き、効果などを注視していきたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 96 ◯ 7番(川下高広君)  私の望むコーディネーターのイメージと少し違うのかなと思いますが、それでもやはり今までそういったものがなかったところにコーディネーターが生まれるということですので、まずはというところについては一定の理解をしたいと思っております。  いずれにしても、コーディネーターの存在、望む理由は松浦高校の魅力化の向上ですので、御理解いただければと思います。  恐らく今、新しい船越校長先生と政策企画課では何回もお会いされて、いろんな協議をされているとは思いますが、学校と定期的な協議の場というのをシステムとしてつくっていったほうがいいんじゃないかと思っております。やはり人と人とのつながりですので、そこの人に依存するというのは松浦高校の支援を持続していただきたいという思いをする側としては少し不安がありますので、そういう定期的な協議の場というのを設けていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。 97 ◯ 政策企画課長(山口 武君)  松浦高校と定期的に協議していくことは、松浦高校を支援していく上でも必要であると思っているところでございます。  既に、まつナビプロジェクトやコンソーシアム会議など、学校と定期的に協議する場もございます。  また、担当課としましては、校長先生をはじめ、職員の方々と折に触れ打合せをしていますので、新たに協議の場を設けるのではなく、松浦高校と一層連携を密にし、その時々の必要な協議、支援などを行ってまいりたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 98 ◯ 7番(川下高広君)  希望する気持ちは変わりませんので、また検討を今後していただけたらと思っております。松浦高校支援、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、2番目の不妊治療保険適用と市の今後の取り組みについてに入ってまいります。  保険適用で何が変わるのか。松浦市として支援してきた実績があり、市民が安心して暮らせるまちづくりのためには、これまでと同等、またはそれ以上の充実した支援が必要であると考えます。  不妊治療の実態を共有することで市民の理解と協力、温かみのある支えができることを期待して質問いたします。  では、お尋ねします。  これまでの支援の仕方、補助金制度のことや相談窓口の内容などをお願いいたします。 99 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  不妊治療の助成事業につきましては、不妊に悩む方が治療を受けたときの経済的負担を軽減するため、特定不妊治療、いわゆる体外受精、顕微授精ですが、その特定不妊治療及び一般不妊治療──これは人工授精でございます──に対する助成を行っております。  特定不妊治療につきましては、県の助成を受けた方を対象に、1回の治療につき10万円を上限として通算30万円を限度に助成をいたしております。  一般不妊治療につきましては、市独自に助成を行っておりまして、通算6回を限度として、1回につき1万円を助成いたしております。  過去3年の実績といたしましては、令和元年度は13組に助成し8件の出産、2年度は10組に助成をし4件の妊娠出産、3年度は9組に助成をし3件の妊娠出産となりました。  なお、3年度に初めて申請をされた方というのは6組ございました。  相談窓口といたしましては、県が主体となって情報提供や不妊による不安や悩みなどの相談を県北保健所の保健師が無料で対応しておるところです。  以上です。 100 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございます。また続きまして、保険適用により何が変わるのかというところにつきましては、私が心配しているのは、今までは松浦市が補助制度で関わっていたので、情報はつぶさに入っていたと思います。これが入らなくなるんじゃないか、つまりフォローのタイミングが遅れたりとかいうのがあるんじゃないかというところを懸念していますので、そのあたりのほうをお願いいたします。 101 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  出産を支援する目的で、高額な治療費がかかる不妊治療に対し経済的負担を軽減するため、この4月の検査から体外受精など特定不妊治療までの基本治療が全て医療保険の適用となりました。  これによって、受診窓口での負担額というのが治療費の3割となりますので、人工授精については1回平均3万円が9,000円に、体外受精については50万円の治療が15万円となり、高額医療の対象となれば、さらに負担が軽減されることになります。  市としましては、これまで助成の申請により市民の実態というのを把握しておりましたことから、保険適用後は現状の把握が厳しくなると思われます。治療を希望される方にとっては、一般的な医療機関での手続のみによって治療に係る費用負担も軽減され、これまで以上に治療が受けやすく、治療を必要とする方に配慮した環境が整備されたものと考えてはおります。  以上です。 102 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございます。恐らく、いわゆる当事者の方にはいい環境になったのかなと思っております。それは市民を守る側としてはやっぱり情報がちょっと入りにくくなる。そこはちょっと懸念かなと思っております。  今回、この項目を取り上げましたのは、1つ目は、まさにこの保険適用によって市の情報の入り方が低下するんじゃないかということと、2つ目は、取材をしていく中で、不妊治療が本当に経済的、あるいは体力的、そして精神的にも負担が大きいということを私自身が勉強、学ばせていただいたということ、それから3つ目は、なかなかお子さんができない方に対して、周りの方が放った何気ない一言が物すごくその方を傷つけているということもまた分かったからであります。なので、やっぱり当事者だけではなく、広く市民の皆様にも不妊治療についての知識や、治療を望まれる方たちがどんな思いで臨まれているのかを知っていただき、温かく見守る、そんなまちに友田市長にはしていただきたいと思い、項目に上げさせていただいております。  不妊治療といいますと、今は昼の午後の眠たい時期なので、ちょうどいいかなと思うんですが、不妊治療という言葉を聞いて、自分の頭の中に浮かべるときに、割と女性の方を浮かべるんじゃないかと思っているんですね。でも、こうやって話すと、皆さんよく御存じと思いますが、この不妊の要因というのは女性だけではなくて、男性に要因があるときもあります。あるいは、カップルによっては男性、女性、両方にも原因がある場合があります。  市にお尋ねするんですが、この不妊の原因となっている男女割合、あるいは男女とも不妊の要因となっている割合はどのようになっていますでしょうか。
    103 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  議員がおっしゃられたように、不妊に係る検査においては、不妊の原因が男性不妊であったり、女性不妊であったり、また、原因が分からない機能性不妊に大きく分けられるんですけれども、その比率についていろいろとお調べいたしましたが、関係機関から様々なデータが出されておりまして、一つに示すというのは大変難しく、ここでお示しするのは困難であると思っております。  以上です。 104 ◯ 7番(川下高広君)  分かりました。私がネットで拾ってきた数字なのであれなんですけど、WHOが不妊のカップルを対象に行ったレポートによると、不妊原因の内訳は女性因子37%、男性8%、そして男性と女性、ともに因子だったというのは35%、原因不明が5%などというような数字が出ています。あくまで参考程度にですね。  世の中の認識としては、やっぱり女性に要因があるというような認識が強いですが、旦那さん側の親もそんな見方をされるというふうなお話も聞きました。パートナーの方も理解がなかったりとかする。あるいは奥さんから、あなたもちょっと調べてみてと言われたときに、何で俺が動かなきゃいけないのかという人もやっぱりいると。なので、やっぱりパートナーの理解というのはとてもとても大切だと思います。  私が調べる中で、3つの負担があると思っております。経済的負担、精神的な負担、それから体力的な負担なんですけども、経済的な負担では先ほど課長のほうからも話がございましたが、主なざっくりとした種類分けなんですけども、事前検査がありまして、タイミング法といって、排卵日を前後にしまして性行為をすることで妊娠を目指すタイミング法というのもあります。これが大体1回数千円程度なんだそうです。人工的に精子を子宮へ注入する、これが人工授精というみたいで、1回1万円から2万円ぐらいだそうです。  次に、体外受精となってくると、卵子を取り出し、シャーレで精子と受精をさせるという、これが体外受精で、1回20万円から60万円ぐらいかかるというふうになっております。  これが短期間のうちにどんと来ますので、この経済的なお金のかかり方で、ちょっとやっぱり諦めようかという方もいらっしゃいます。また、頑張られた方もそれだけ──多い方では11年したという方も私がお話を伺った方にはいましたので、どれだけ御負担があったかと思う一方で、やっぱりそれだけどうしても欲しかったんだよねということですね。よく頑張られたないうふうに思っております。  体力的な負担につきましては、個人差がありまして、いろんな注射みたいなのを打ったりとかするときに、患部といいますか、すごく腫れていったりとか、具合が悪くなったりとか、水みたいなのがずっと腹の中にたまってくるとか、いろんな体調不良を起こします。  それから、精神的な負担、これが僕は大事、皆さんにしっかりお伝えしたいと思っていることなんですけども、2つあると思っています。  まず、これは自分を責めるということなんですね。自分の旦那さんの子どもを産んであげられない自分に対して責めると。なので、あまりにも思い過ぎて、離婚してほしいと言ったことがあるというお話も聞きました。何でこれだけやってできないんだろうという思いもあると。そしてまた、お子さんが周りにはいらっしゃる、自分にはいない、そんなときに、何で子育ての人ばっかり支援するんだろうとその当時は思っていたという話をされました。  もう一つは、自分を責めるじゃなくて、周りからの精神的な負担というのは、例えば、実のお母さんから、私は子どもを3人産んだのに、何であんたはできないんだろうねと言われると。実の親からもこんな悲しい思いをさせられるのかと思ったそうです。また、周りの他人の方、お友達とかが挨拶のように、何気なく、そろそろねとか言われると。意外に思われたかもしれませんが、そういった言葉が実は、表には出さないんですけど、家に帰ったら本当に悔しくて悔しくて泣くそうです。泣いたそうです。  これは僕ら──僕らといいますか、そうやって不妊治療に関係しない人たちも、こういった話を聞けば、きっとやっぱり言わないと思うんですよね。だから、やっぱり知るということはとても大事だと思っておりますので、当事者だけじゃなくて、本当に広く市民の方にこういったことは知っていただきたいというふうに思っております。  それでは、年齢制限について伺います。  この年齢制限がございますが、根拠についてはどのようなものがありますでしょうか。 105 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  これまでの助成金と同様に、保険診療においても対象者の年齢や回数の制限がございます。適用制限として、体外受精、顕微授精は治療開始のときの女性の年齢が、治療開始時において40歳未満であれば、1子ごとに通算6回まで、40歳以上43歳未満であれば1子ごとに通算3回までと制限がされております。  年齢制限の理由というのは、妊娠率の低下によるものでございます。  以上です。 106 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございます。私も調べさせていただきました。あくまでデータ上ですけども、やはり年齢が上がると、ぐっと妊娠率が下がるというふうに聞いていますし、体に対する負担も大きいというふうに聞いております。何人かに取材をさせていただいたときには、やはり年齢制限がないと、やめどきが分からないという言葉もありました。やっぱり諦めるきっかけが必要かもしれないということをおっしゃっていました。  でも、その一方で、できた人はそこでそう言えるかもしれないけど、できなかった人はやっぱり欲しい。最後までやっぱり欲しい。幾らかかっても欲しいというふうに思われる方もいるわけですよね。そういった方に対しては、周りはやっぱり言えないわけで、だからこそパートナーの理解と支えが必要だと思っています。じゃ、とことん、お金なんか気にしないで支えていくよと思うのか、よく頑張ったからそろそろいいんじゃない、これから2人で生きていこうと、それもまた支えの一つだと思いますので、そういったパートナーの理解というのがとても重要かなと思っております。  お尋ねします。  繰り返しますけども、不妊の原因についての理解、パートナーの理解、金銭的な負担、健康、精神的な面の負担を考えると、市としてもやはり保険適用で直接お会いする機会がなくなるということでしたけれども、市として独自の窓口を置いておいて、いつでも尋ねられる、そして、フォローができる状態にしておく必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 107 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  不妊の相談につきましては、専門的な知識がなければ対応が難しく、経済的な負担はもちろんのこと、厳しい治療を乗り越える心身の負担を支えることは容易ではないと考えております。  これまで同様、不妊の相談につきましては県北保健所が窓口を設置いたしておりますし、現在、県におきましては、県民であれば3回まで無料で相談が受けられる長崎県妊活LINEサポート事業というのを実施しております。不妊症看護認定看護師や臨床心理士などの専門家チームが相談内容を分析して、相談者に最適な妊活のアドバイスを行っております。  市におきましては、それらの情報を提供し、関係機関へつなぐ役割というのを継続してまいりたいと考えております。  以上です。 108 ◯ 7番(川下高広君)  確認ですけども、そういった不妊についての、まだ実施はしないけれども、何となく考えていらっしゃる方とかも含めて、いつでも来れるような状態にはしておきます、また、そういった状態でありますよという告知をしていただくということでよろしいですか。 109 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  今、「だっこだっこ」の包括支援センターのほうでは、助産師を配置いたしまして様々な相談に対応しているところです。もちろん妊娠する前の御相談などもお受けして、そして、専門家のほうにつなぎたいというふうに思っております。  以上です。 110 ◯ 7番(川下高広君)  それでは、予算についてお話をさせていただきます。  当初予算を昨年と比べてみると、10万円程度の減で収まっているんですけども、このあたりの説明を簡単にお願いいたします。  今後どうなっていくのかというところも併せてお願いいたします。 111 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  4年度の不妊治療費助成事業補助金につきまして、県は不妊治療の保険適用への円滑な移行に向けて、年度をまたぐ1回の治療、詳しく申し上げますと、3年度以前に治療を開始して、4年度に終了する治療に関してですけれども、その年度をまたぐ1回の治療に対し助成を継続しております。本市におきましては、これを受けて、特定不妊治療費分の10万円の16件分160万円と一般不妊治療費分の1万円の18件分18万円、合わせて178万円を計上いたしております。  今後ですけれども、特定不妊治療費の助成につきましては、県の助成を受けた方を対象としておりましたことから、今後については県の方針を確認した上で、事業内容を検討してまいりたいと考えております。  なお、一般不妊治療につきましては、保険適用により負担はおおむね軽減されたというふうに捉えておりまして、今後、実態を踏まえた上で考えていきたいと思っております。  以上です。 112 ◯ 7番(川下高広君)  昨日、武辺鈴枝議員も触れられていました。この予算はしっかりまた確保していただきたい、持続していただきたいと思っておりまして、先ほど申しました市民の方が広く理解をするために、あくまでこれは例えですけども、そういったセミナーとかイベントの開催とか、繰り返しますけど、いつでも相談できる窓口の整備などを使いながら、引き続き予算の確保をしていただきたいということと、いわゆる不妊治療で悩んでいらっしゃる方の会とか、あくまでこれは仮称ですが、サークルの設置など、予算を不妊治療に係る人たちのために使ってほしいと思います。その件について答弁をお願いします。 113 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  心身に大きな負担がかかる上、高額な治療費を理由に不妊治療に踏み切れなかったり、途中で治療を諦めようとしたりしていた方々にとっては、このたびの保険適用を待望されていたのではないかと思っております。これを機会に一人でも多くの方が子どもを持つことに前向きになり、負担を軽減しながら治療に取り組めるようになられることを願っております。  市といたしましては、経済的負担だけでなく、精神的なケアや仕事との両立を支援するなど、社会全体が不妊治療に対する理解を深め、子どもを持つことを支えられる仕組みについても取り組んでいくべきだと考えております。  今後、実態を確認した上で不妊治療に対する必要な対応について、議員の御提案も踏まえた上で検討してまいりたいと考えております。(降壇) 114 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございます。やはりそういった、全体からすれば少数かもしれないんですけども、松浦にとってはまさに、子どもを産みたいと思っていらっしゃる本当に宝のような人たちです。そういう人たちを一人であっても支えていく、そういった姿勢を松浦市が見せるということは、本当に住みよいまちにというふうに思っていただけるんじゃないかと思います。  この質問の最後に、取材した方のこのサークルの存在についての発言を言います。行き場のない苦しみ、誰に言ったらいいか分からない苦しみ、親でさえ相談相手にならない、子どもについて本音で語れる場所が欲しいということを御紹介したいと思います。  それでは3番目、JCHO松浦中央病院について質問いたします。  JCHO松浦中央病院の現状について、診療科目の現状と医師の体制は足りておりますでしょうか。現状と原因について、できれば簡単にお願いします。 115 ◯ 健康ほけん課長(岡 正文君)  松浦中央病院の診療科目の現状と医師の体制についてということでお尋ねでございます。  まず、松浦中央病院は12の診療科目で、おととし11月に開設をされました。現状では、そのうち皮膚科がこの4月から一時休診となっております。ただ、脳神経内科の診療が新たに加わっているというような状況であります。  あと、医師の体制が足りているのかということでございますけども、松浦中央病院に確認いたしましたところ、令和4年4月時点で常勤医師が5名、非常勤医師が28名で診察を行っておられるということで、松浦市で医療を継続していく上では医師確保が最重要課題だとなっているというか、考えておられるということです。  非常勤医師への依存度が高い。先ほど数値を申し上げましたけれども、非常勤医師への依存度が極めて高いということから常勤医師の不足の状態にあるということでございました。  原因については、ちょっと確認をしておりません。すみません。 116 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございました。脳神経内科というのができていたんですね。耳鼻咽喉科が開設されたというようなことはちょっと聞いた気がしたんですが。  いずれにしても、これは松浦市の努力のたまものかなというふうに思っております。一方で、皮膚科が休診となっているのは今、課長が言われたとおりで、非常に残念であります。進んだ、あるいは一方で後退している、そんな状況ですね。  医師の確保については、引き続き取り組んでいただきたいと思っております。  財政面に少し触れていきたいと思っておりますが、この建物は100床で設計された建物です。実働といいますか、スタートは67床、それで、コロナの患者を受け入れるように10床を確保しておりまして、その10床をちゃんと使えるものにするために、人が通らないようにエリアを15床潰しております。実質42床で稼働しておりますので、いわゆる歳出のバランスが大丈夫なのか気にしておりますが、そのあたり市はどのような把握をされていますでしょうか。 117 ◯ 健康ほけん課長(岡 正文君)  今の現状といいますか、そうですね。今、議員がおっしゃいましたように、67床でスタートはしたんですが、思いもよらぬコロナ禍によりまして、現在、コロナ関連で対応できる緊急時即応病床ということで10床と、それと、コロナに係る休止病床ということで15床、つまりは25床使えない状況。それを除いた42床が実働しているわけなんでございますけれども、その現状につきましては、42床については、例えば、令和4年4月の状況では回転率が102.6%ということでございますので、コロナ病床で使えない分を除いては、かなりの回転率で稼働しているということで把握をしている状況でございます。 118 ◯ 7番(川下高広君)  JCHOさんのウェブサイトに、いわゆる情報公開というのがありまして、財務諸表が載っておりましたが、私もこれを楽しみに見ていたんですけれども、まだ令和2年度の情報でございましたので、令和2年度といったらまだこちらに来たばっかりですので、正直参考にならないので、そろそろ3年度が公表されますよということではあったので、松浦市はもしかして情報を得られているかなと思ってお尋ねをしてみました。  いずれにしても、将来的には100床というようなプランでスタートしている病院ですから、早く段階的に80床とかに移っていただければ、なおいいんじゃないかなというふうに思っております。  JCHO病院の設置に期待された部分で、救急医療ということで、夜間対応とかそういったものがありました。この割合はJCHOさんが来るまでは市外に六、七割、市内に3割、4割だったと思っておりますが、その割合の変化についてはどのようになっていますでしょうか。 119 ◯ 健康ほけん課長(岡 正文君)  JCHO松浦中央病院の開設後の緊急時ですとか、夜間対応のということでよろしいでしょうか。  緊急時の対応の変化につきましては、市消防本部の本署管内での救急車の搬送実績で申し上げますと、松浦中央病院の開設前が、令和元年度では全体の71%が市外の病院への搬送でございましたけれども、開院後の令和3年度には市外搬送が47%と大きく減りまして、裏返せば、全体の53%、半数以上が市内の病院へ搬送という形に大きく変わっているところでございます。そのうち、松浦中央病院には71%、約7割が松浦中央病院で受け入れていただいている状況でございます。  次に、夜間の患者への対応でございますけれども、現在、市内での夜間救急受入れは松浦中央病院のみとなっております。  これらのことから、松浦市における緊急時ですとか夜間の患者受入れ体制の充実については、松浦中央病院には多大なる貢献をしていただいているものと思っております。 120 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございます。あと、このほか、市内唯一の人工透析ができる施設であるということ、また、救急救命士の講習の受入れもしていただいていると聞いております。先ほど紹介したコロナ受入れの病床の確保、それから、佐世保医療圏からの患者の受入れもしているというふうに聞いております。あと、松浦高校との連携もしていくというふうな話も聞いておりますので、非常に中央病院の貢献は大きいんじゃないかなというふうに思っております。  JCHO松浦中央病院は令和2年11月に、松浦市民の大きな期待と要請を受けて開院した病院だと私は思っております。医師の確保に苦慮しながらも、開院以来、松浦市民の健康のために貢献している医療機関だと認識しております。その理由としては先ほど挙げたもので、最たるものはこの緊急時、あるいは夜間対応の割合の変化を見れば分かると思います。  まだ問題がそれでもやっぱり山積しておりまして、問題の認識と市の取組について幾つかお願いしたいんですが、医師不足、それから病床問題、それから、人工透析患者をあと10人ぐらいは受け入れられるということで、この3つについてお願いいたします。 121 ◯ 健康ほけん課長(岡 正文君)  3点についてお尋ねいただきましたので、順次お答えをしたいと思います。  まず、医師不足といいますか、先ほど言いましたように、常勤医師が不足とは言われたんですけど、医師確保につきましては、地域医療の拡充を図るという点で重要な問題であると考えております。  市といたしても、これまでJCHO病院と共に、市長が長崎大学、佐賀大学を訪間して医師派遣の協力要請を行ってまいりました。さらに、昨年度からは佐賀大学に奨学寄附を行っておりまして、同大学から耳鼻咽喉科の医師を派遣していただいております。  2点目の病床の確保についてでございます。  松浦中央病院は、議員先ほどおっしゃいましたように、現在67床でございますけども、建物といたしましては100床規模で建設がなされておりまして、100床までの増床が可能となっております。  松浦中央病院の増床につきましては、長期的に見て松浦市内の病床数が減少していく見通しでありますことから、その減少分を補っていくものとして重要であると考えております。  松浦中央病院の増床意向が示された場合には、市として必要な手続を的確に行うように協力をしていきたいと考えております。  3点目でございます。人工透析患者の受入れについてということでございますけども、人工透析につきましては先ほど議員がおっしゃいましたように、市内で松浦中央病院のみが実施されておりまして、さらには、夜間の透析ですとか患者の送迎も実施をされております。  まずは松浦中央病院のほうでPRされるということが必要であるとは思いますけども、市としても周知に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 122 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。  そのように今、地域医療で大切な役割を担っておりますJCHO松浦中央病院ですけども、やはり松浦市の医療環境の10年後、20年後を考えたときに、当病院が存在する意義は大きいと私は思います。  友田市長には松浦市の未来を見据えた医療環境のビジョンを描いておられるんだと思いますが、当病院を含め、市内の医療機関との積極的な連携、協議を行っていただきたいと思って次のことを質問しますが、まず、この市独自の医療構想ビジョンはあるのでしょうか、お願いいたします。 123 ◯ 健康ほけん課長(岡 正文君)  現時点では、松浦市における長期的医療構想ビジョンは策定しておりません。 124 ◯ 7番(川下高広君)
     JCHO病院を迎えるに当たっての松浦市医療再編実施計画などにもいろいろ構想は書かれておりますが、友田市長になられてからそういったものがないなというふうに思っておりました。総合計画とか、あるいは創生総合戦略には医療について触れてはあるんですけども、友田市長がどう松浦市を医療の面から守っていくんだ、病床の確保もそうですけども、そういったところが何か友田市長の市民を守る思いが表れている構想、ビジョンがある必要があるのではないかと思っていますが、市長、答弁をお願いします。 125 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  地域医療構想につきましては、いわゆるビジョンにつきましては、県の権限として長崎県地域医療計画の中で策定をされております。  医療に関する権限が市にない中で、市独自の地域医療ビジョンを策定することは難しいと考えますが、近年、市内の医療機関は閉鎖が相次いでおりまして、今後の医療体制の維持が困難な状況も予想されるとともに、高齢者の増加に伴い、地域包括ケアシステムの構築が重要な課題となっております。  このようなことからも、今後、市内医療機関の動向を適宜把握しながら、将来にわたって必要な地域医療の確保が図られるよう、松浦中央病院を核とした市民への適切な医療提供体制の確保に努めてまいりたいと考えております。(降壇) 126 ◯ 7番(川下高広君)  ぜひ市民の方が分かる形で示していただくことが大事かなと思っております。  先ほどちょっと出しましたが、平成29年11月、松浦市医療再編実施計画の中で今後の見込みとして、民間医療機関が廃院、つまりやめると予定している医療機関はないんですがと、将来的には減っていくことが見込まれるという書き方をしてあるんですが、今、令和4年現在、既に3つの病院がなくなっているわけでございますので、市長が先ほど言われました、状況というのはやはり突然変わることもあります。そして、ある程度予見できることもありますので、どうか市長の中でビジョンを描いていただいて、しっかり取り組んでいただきたいと思います。市民の皆様が医療環境を損なわれることがないようにお願いしたいと思っております。  公的な医療機関といっても中核とも言えるJCHO松浦中央病院とは、やはり定期的な協議の場を持つ連携を強めてほしいなと思っておりますので、これは最後の質問になります。市長、答弁をお願いします。 127 ◯ 健康ほけん課長(岡 正文君)  私のほうでお答えさせていただきます。  現時点では松浦中央病院と定期的な協議の場を実際に設けているというわけではございませんけども、松浦中央病院の院長さんですとか事務長さんとは度々情報交換をさせていただいております。引き続き密に連携していきたいと思っております。  なお、数日前にちょっと事務長と協議をいたしまして、議員がおっしゃいましたように、その中で今後定期的に協議をしていきたいというお話が出ましたので、近々日程を調整しまして、今後、定期的に協議をさせていただきたいと思っております。 128 ◯ 7番(川下高広君)  ありがとうございました。目的は病院を守るということではなくて、もちろんそうなんですが、いわゆる松浦市民の健康を守る、医療環境を守るという、この1点でございますので、御理解はいただいておると思いますが、市長、そして担当課の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。  では、私の一般質問を以上で終わります。ありがとうございました。    (川下議員 一般質問席 降壇) 129 ◯ 議長(谷口一星君)  以上をもって川下議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後1時14分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 130 ◯ 副議長(徳田詳吾君)  再開いたします。  議長に代わって職務を行います。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、6番・武部周清議員の登壇を願います。  (武部議員 一般質問席 登壇)(拍手) 131 ◯ 6番(武部周清君)  こんにちは。  煌めく青のまち松浦を目指す煌青会の武部周清でございます。  松浦少年野球クラブが高円宮杯第42回全日本学童軟式野球長崎県大会で優勝。長崎県代表の切符を手にされました。おめでとうございます。松浦市にも野球に優れた子どもたちが存在することが立証されたようなものです。野球に限らず、他のスポーツにも才能を持った子どもがたくさんいることと思います。子どもたちの才能を引き出してやるのが先生方の務めだと思いますので、少人数学校同士連携して子どもたちがやりたいスポーツの夢をかなえる工夫をしてほしいと思います。  もう一点、毎月最初の登校日には、挨拶のまちの放送が流れておりましたが、最近聞かれなくなったということを聞きます。学童、生徒はもう挨拶運動は終わったのかと、挨拶をしない子どもが増えてきたと聞きました。ぜひ放送の復活をお願いしたいと思います。  それでは、通告に従い、質問に入ります。  前回と同じような問題ですけど、梶谷城跡や鷹島神崎遺跡、モンゴル村の歴史を活用した地域振興策についての質問です。  梶谷城跡への登山道路が6月7日より通行できるようになったと聞き、早速登ってきました。やはり頂上からの景観はすばらしいものでした。ありがとうございました。これからは道路離合場所を整備し、車で登山しやすいようにしていかなければなりませんので、どうぞ御協力をよろしくお願いいたします。  360度からの景観をよくするため、樹木の伐採をするとの約束でございましたが、いまだに伐採されておりません。通行止めの影響もあり、登っていたら、道路に樹木や竹などが覆いかぶさって歩きにくい状態でございました。早急に伐採をしていただきたいと思いますが、答弁をよろしくお願いします。 132 ◯ 文化財課長(内野 義君)  梶谷城跡の山頂付近の伐採ということでの御答弁を申し上げさせていただきます。  梶谷城の樹木の伐採につきましては、本年度一部着手するように計画しておりまして、現在、伐採業の契約に向けた準備を進めておるところでございます。 133 ◯ 6番(武部周清君)  梶谷城跡の保存活用整備計画は、文化財保存活用地域計画業務を進める中で、現在の市の情勢に見合う内容として検討中とのことですが、毎回同じ答弁です。計画が長過ぎると思います。  埋蔵文化財センターのセンター長がお辞めになりましたが、後任として文化財課長が兼務ということですが、この保存活用地域計画が遅い原因は課長が兼務ということに原因があるのではないかと思いますが、いかがですか。 134 ◯ 文化財課長(内野 義君)  申し訳ございません。私も文化財課長を拝命しながら兼務をしておりますが、事務に支障は出ておりません。計画どおりに令和3年度から着手しております文化財保存活用地域計画については、3か年間を予定しておりますので、計画どおり進んでおります。 135 ◯ 6番(武部周清君)  いや、この文化財センターは兼務ぐらいでできることだということで、ちょっと軽々しく思われていると思いますので、質問させていただきました。  この本庁と文化財センターがある鷹島は、50キロメートルくらい離れているんですよ。それを兼務で済まされていいのかどうか。私は課長たるものは本庁にいるべきであると思いますが、センターに行っている間に本庁で何かあった場合はどうするのか。電話で済まされないことだってなきにしもあらずです。この鷹島神崎遺跡という重要なプロジェクトを国策としてお願いしているとき、兼務でいいんでしょうか。  長崎県議会文教厚生委員会と観光生活建設委員会の常任委員会の委員21名の先生方が現地視察に来られる予定とのことですが、水中考古学埋蔵文化財研究センターなど案内することになってまいります。センター長が兼務ということだと余りにも軽率とは思いませんでしょうか。このことについて答弁をお願いします。 136 ◯ 文化財課長(内野 義君)  兼務はいたしておりますが、事務、それから業務等は滞りなく行っております。 137 ◯ 6番(武部周清君)  兼務ということは、余りも軽率というか、軽々しいような感じがするんですが、何とかここのところをもう一度考え直していただいて、兼務じゃなくセンター長を配属していただきたいと思います。  元寇が攻めてきた事態に、防塁を築き抗戦した鎌倉武士松浦党の活躍で上陸を阻止し、そのとき神風というべき台風によって沈没した。その元寇船を発見、沈没船を引き揚げて展示することで、大勢の考古学ファンや観光客を呼び込み、歴史観光を活性化することが目標であります。行政もその目標を達成するため、重点化しようとするならば、テレビでよくありました「プロジェクトX」という放映がありましたように、やはりプロジェクトチームをつくり、本気になって専念し取り組んでほしいと思います。そうしなければ、矢野官房長が言われる世論の喚起なんて達成できないと思いますが、答弁をお願いします。 138 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  プロジェクトチームをつくるべきではないかというお尋ねでございますけれども、鷹島神崎遺跡の史跡指定を受けた翌年度の平成24年4月1日に、それまで生涯学習課が兼務していたこの文化財保護に関する業務を、生涯学習課から分離し、生涯学習課から切り離し、文化財課を設置いたしました。それだけ松浦市としてこの重点化を図っているということであります。  文化財課の設置後、鷹島神崎遺跡保存管理計画の策定を行うとともに、保護業務に努めております。特に歴史を生かした観光施策については、地域経済活性課を中心に文化財課が協力する体制で進めておりまして、今後とも適宜連携しながら事業を進めていくこととしております。  そして、今、議員がおっしゃいました元寇と戦った鎌倉武士の活躍、これについてはまさに私もその必要性を感じております。  鷹島埋蔵文化財センター、ガイダンス施設、この入場者数は、平成13年の1万2,000人台が最高であります。もちろん鷹島大橋がかかった平成21年、22年、23年、ここは特需でありましたから、無料ということもありましたし、ここはたくさん来られました。しかし、この特需を除くと、最も多かったのはこの平成13年です。背景を考えますと、この背景には大河ドラマの「北条時宗」というのがありました。北条時宗が元寇と戦ったということで、その遺物が残る鷹島に多くの方が御来場になりました。当時、橋はかかっていませんでした。船に乗って多くの方が来られた。その背景には、やはり北条時宗という人々が共感するヒーローがいたからだと思っています。  今、鷹島でやらなければならないことは、やはりその当時、鷹島で戦った鎌倉武士の活躍をもっと前面に出して、そのストーリーをつくって人々に共感していただくことが大切だと思っています。この点についてはなかなか取組が進められていないと感じていますので、改めてそれをしっかり磨くことが大切だと思っております。  今回、民間団体においても歴史観光推進協議会を設立していただいて、多くの皆様方がいらっしゃっています。こういった方々のお知恵もお借りしながら、まずは人々の共感を呼ぶストーリーをつくっていく、官民協働でつくっていく、そして、それを広く全国に知らしめていく、そういった活動を行うことが、まさに世論の盛り上がりにつながっていくと思いますし、先般から答弁申し上げておりますベトナムとの連携なども含めて、国際的な視野、こういったことも必要だと思っております。  もう一つ加えて言えば、鷹島の元寇の遺跡は攻めの遺跡です。元寇が攻めてきた、その遺物が残っています。一方で、ベトナムは守りの遺跡です。元寇と戦った守りの遺跡です。国内でいう福岡においても、元寇防塁は守りの遺跡です。守りの遺跡と攻めの遺跡を一体的に考えることで、当時の元の姿が見えてくる。そういった姿を、国際的な視野も含めて取り組んでいくことが世論喚起につながるという思いがありますので、県にも要望していますし、松浦市としてもそのような取組をして、矢野官房長がおっしゃる国民的な盛り上がり、その実現を果たしていきたいと、このように考えています。(降壇) 139 ◯ 6番(武部周清君)  ありがとうございました。私も市長が言われるように、こういうストーリーを考えながら今後もまた考えてまいりたいと思います。  6月6日、我々鷹島神崎遺跡特別委員会のメンバーと歴史観光推進協議会のメンバー、稲沢会長をはじめ、長崎県知事、教育長、国際文化財部長の方々へ陳情に参りました。県の方も、今までこんなことはあり得ない、経験のないという意見交換会を開催していただきました。県も鷹島神崎遺跡を前向きに捉えていただき、国への働きかけに松浦市と一緒になって協力していくという力強い言葉もいただきました。一歩も二歩も前進です。  元寇と松浦党、神崎遺跡をテーマにして、前回も言いましたが、鷹島の食、マグロやトラフグをはじめ、いろいろな海産物の魅力を交えながら、松浦市の柱となる元寇と鷹島神崎遺跡、松浦党梶谷城跡の歴史的な財産を生かして松浦市を盛り上げていかなければ、松浦の未来はないと思います。  トレハロース含浸法による保存処理が確立された今、今秋には木製いかりの引揚げが計画され、いよいよ沈没船の引揚げが可能となってきました今、鷹島に展示公開・活用できる機能を持った施設の設置場所などを確保していかなければならないと思っております。  また、松浦の自然、歴史、観光を生かした地域活性化につながる観光拠点施設の整備も構築していかなければならないと思いますが、これまたもう一度、見解をお願いしたいと思います。 140 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  お答えいたします。  歴史と観光資源を有効に活用し、地域の活性化につなげていくことは、観光施策の重要な視点だと考えております。元寇や松浦党に伝わる人物や元寇にまつわる歴史資源と、トラフグ、クロマグロ、アジフライなどの食の観光資源を生かし、鷹島地域ならではの歴史とグルメを融合させたストーリー性のある観光コンテンツを造成し、誘客を図ることが必要であると考えております。  今後は、インバウンド観光の受入れも視野に入れながら、松浦市歴史観光推進協議会など関係団体と連携をしながら、鷹島地域の活性化を進めてまいりたいと考えております。  また、令和2年度に本市で開催いたしました元寇サミットを契機として、令和4年度に元寇にゆかりのある松浦市、対馬市、壱岐市による3市合同元寇スタンプラリーを開催することとしておりまして、歴史、文化、景観、グルメなど、様々な地域資源を生かしながら、観光誘客を図る仕掛けづくりを進めているところです。  以上でございます。 141 ◯ 6番(武部周清君)  ぜひこういうことを生かしながら、松浦市の歴史、観光を生かして、ぜひとも松浦を盛り上げていきたいと思います。  最後に、モンゴル村の観光が有意義になってまいります。キャンプやグランピング、それに温泉、夜空に輝く星空を眺めながらの露天温泉風呂、鷹島一周の遊覧、自然釣り堀、こういったモンゴル村の活用策こそが今後の松浦市振興策と考えますが、モンゴル村の活用に興味がある民間での活用を促していきたいと市長はおっしゃっていますが、もっと早急に真剣に誘致先を取り組んで実現していただきたいと思いますが、市長の見解を最後にお願いします。 142 ◯ 地域経済活性課長山口玲子君)  私のほうからお答えいたします。  鷹島モンゴル村は、現在、キャンプやグランピング事業に興味がある企業数社からの視察を受け入れておりまして、キャンプ場やグランピング事業の適地として注目されつつあると認識しております。  また、鷹島地域には福岡都市圏からの釣り客なども多く、雄大な景観も存在することから、議員御提案のとおり、モンゴル村を拠点としたアウトドアの誘客施設の運営など様々な利活用策が考えられます。  4月以降、企業4社からの視察を受け入れていることから、今後は視察企業からの事業提案を受けて、運営企業の選定も併せ、施設の有効活用に向けて取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 143 ◯ 6番(武部周清君)  都会から来る方々が鷹島の夜空に輝く星空を見てすばらしいなと思って、いろいろ我々にも伝えていただきますが、こういった星空とか温泉もありますし、それから鷹島一周の遊覧とか、鷹島にも自然釣り堀というか、釣り客がたくさんいらしています。こういう人たちも、ぜひこのモンゴル村の活用策につなげていただきたいと私は思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、2項目めの松浦市防災課女性職員配置ゼロの実態について。  松浦市では、大雨、洪水、台風、地滑り、地震などの災害時における避難の際、避難所運営や備蓄など災害対策を行う防災女性担当者がいないことについて、対応はどうなっているのでしょうか。  東日本大震災や熊本地震では、避難した女性から、生理用品をもらえなかったとか、避難所内に仕切りがなく授乳がしにくかったとかの声が寄せられたそうです。やはり女性の立場からの意見としては、下着を着替える場合など試着室のような個室があってほしいといった女性の視点を取り入れた災害対策が必要だと思います。  これまで災害対策においては女性の参画が十分ではなかったと思いますが、防災課はどのように考えておられるのか、伺います。 144 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  松浦市地域防災計画におきまして、災害が発生しまたは災害が発生するおそれがある場合は、災害対策本部を設置することになっております。本部の構成員には女性職員も含まれております。  避難所運営につきましては、令和2年の台風10号において多くの方が避難されましたので、その対応に対する総括会議を行い、そこで出された意見を基に運営の改善を進めております。あわせて、本部女性職員からの意見も取り入れて女性に配慮した取組も行っている状況でございます。  議員御指摘のとおり、女性の視点が加わることで必要な防災対策がより進みやすくなると思われますので、今後も災害対策本部員の女性職員の意見を積極的に反映し、避難所の運営及び備蓄品の充実を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 145 ◯ 6番(武部周清君)  女性の視点というのは意外といろいろ細かいところまで気がつきますので、ぜひこういった女性を入れて防災課も進めていただきたいと思います。
     国は1,741の自治体を対象に、防災担当部署の女子職員の割合を調査した結果、61.9%に当たる1,078の自治体で女性の職員がゼロで、その中でも長崎県は81%がゼロだったということです。女性の配置が遅れている状況が分かったという。また、防災担当部署にいる女性職員の割合は9.9%だったということでございます。女性の下着や生理用品、哺乳瓶やおむつなどの項目で避難所の備蓄が進んでいないことも分かったということです。女性の視点が加わることで必要な防災対策がより進みやすくなるので、女性担当者を配置する必要があると思います。  先日、NHKの放送でも、諫早市では、6日の朝でしたが、台風10号で避難所を開設しておよそ4,000人が避難。その後、市内の女性が避難したかったが、利用しづらくて避難できなかったということです。このことを受け、男子職員で話合いを重ねたが、結局、何を改善すべきか分からなかったということです。こうしたことから、市では女性の目線を取り入れるため、4月から女性職員を配置したと報道されました。  男性だけでは判断が難しい部分があるので、そういった部分を再検証することで、女性が避難しても不安な思いをさせないよう工夫すべきだと思いますが、御答弁をお願いします。 146 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)  お答えいたします。  避難所の開設、運営につきましては、令和3年11月に松浦市公設避難所開設・運営マニュアルを策定しております。その中で、各避難所の運営については職員2名以上で当たることを原則としており、そのうち1人は努めて女性職員を配置することとし、女性からの相談を受けやすいようにしております。  また、プライバシー面にも配慮し、授乳やおむつ交換等ができる簡易テントを各避難所に2つ用意しており、さらに避難スペースの設定では男女の場所を変えるなど、防犯面から女性の安全に配慮することとしております。  今後も災害対策本部員の女性職員の意見を積極的に取り入れて、避難所の運営及び備蓄品の充実を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 147 ◯ 6番(武部周清君)  男性ではなかなか難しいところがありますから、女性のいろいろな御意見を聞きしながら、避難しても不安な思いをさせないように頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、第3項目に入ります。  子育て支援についてですが、昨日の武辺鈴枝議員、志水議員の質問でいろいろ質問されたので、私はカットしながら質問をしてまいりますが、面倒ですが、御答弁をよろしくお願いいたします。  個人の価値観や社会情勢の多様化に伴い、少子化だけでなく、これに関連する就労環境、虐待、しつけといった様々な課題も新聞紙上で取り上げられております。  令和2年度から令和6年度、この5年間を計画期間として、第二期松浦市子ども・子育て支援事業計画を策定されました。この計画策定には、子育て世代の保護者、市民から意見を聞く松浦市子ども・子育て支援事業計画に関するアンケート調査、パブリックコメントの実施、事業者ヒアリング、松浦市子ども・子育て支援対策協議会などによる委員からの意見、これらを広く聞いて策定されました。そうしたことで松浦市は子育て支援がほかの地区に比べて大変進んでいると思いますが、中には計画が理解できないという意見もあり、もっと簡単に分かりやすく言うとすれば、主な子育て支援を上げるとどのような支援策があるか、子育て・こども課長にお伺いしたいと思います。お願いします。 148 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子育て・こども課におけます支援施策といたしまして、たくさん申し上げたいところでございますけれども、かいつまんで申し上げますと、まずは保育環境の整備をいたしております。多子世帯の保育料の軽減策第2子無償化や副食費助成制度が主なものでございます。  それから、医療費の助成も高校生等までということで、これは市民の方からの必要性、認識度も大変高うございます。  それから、友田市長になりまして木育推進も、ウッドスタート宣言をやりまして進めておるところです。併せて読書活動推進も、各保育所等で読書のコーナーを新しくしたり、新しい絵本を企業版のふるさと納税を活用いたしまして整備ができているところでございます。  そのほか、みんなの子育て広場のURACCOにおける利用者支援事業も充実しております。  また、子育て世代包括支援センターの活用は言うまでもありませんけれども、マタニティ教室とか離乳食教室、それからベビー用品の貸出事業といった独自の取組も大変充実しているところでございます。  今後は、子どもを育てやすい住みよいまちと感じていただけるように様々な事業の充実を図り、切れ目なく子育てを支援する体制づくりに努めてまいります。  以上です。 149 ◯ 6番(武部周清君)  細かいところは昨日も御答弁をいただきましたので省きまして、私のところの施設に勤務している子育て中の女性に尋ねますと、小学生以上の医療費補助はあるが、一旦病院の窓口で支払い、その後、市役所に手続をしてもらう。非常に面倒で手間がかかるし、仕事も休んで行かなくてはいけない。未就学児のように1回800円の自己負担とかにできないものかという意見があります。  平戸市に尋ねましたら、平戸市は乳幼児、子どもの医療費は、医療機関ごとに一月につき診療日数1日に800円、2日以上は1,600円を控除した保険診療一部負担金を全額助成しておられる。平戸市にできて、松浦市もこういう面倒な支払いをしなくて済むような方法ができると思いますが、それに対してどういうふうに思われたか、ちょっとお願いします。 150 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  子どもの医療費助成につきましては、保護者が高校生までの現物給付方式拡充を強く求めていらっしゃるということは承知をいたしております。  現在、松浦市では、乳幼児のみ現物給付方式を取っております。保険診療分の窓口負担は1医療機関1日800円ということでございます。その現物方式は乳幼児のみを導入しておりまして、小学生以上は償還払い方式といって、窓口で負担した保険診療分について、申請をしていただくことによって助成を受けるというものでございます。  高校生までの医療費に対する現物給付方式の導入につきまして、未就学児に対する現物給付方式へ改正したときの増額比率を参考に算定をいたしますと、概算で年間600万円から700万円の増額というのが見込まれます。  また、導入初年度につきましては、過年度の償還払いの申請分と、それから現年の現物給付の支払い分が重なるため、現在実施している他市の状況を参考に試算いたしますと、およそ1,500万円の財源が必要と見込んでおります。  この財源確保はもとより、県内外の医療機関や医師会との調整がまずは必要となることから、現状では現物給付化は大変困難な状況であると考えております。  以上です。 151 ◯ 6番(武部周清君)  面倒くさいことをやめて、できるだけ簡単にやれるようにしていただきたいと思います。  次2つ目に、第2子以降は給食費が半額だったのになくなった。昨日もありましたが、復活してほしいとの要望がありました。大勢の方からの要望ですので、その考えはないか、お尋ねいたします。 152 ◯ 教育総務課長(小熊 盛君)  教育総務課からお答えさせていただきたいと思います。  まず、学校給食費の助成事業については、これは繰り返しになりますけれども、導入当時の目的としまして、子育て支援に加えまして、学校給食費の未納額を減らすという目的がございました。  廃止した経緯でございますけれども、平成30年度の子育て支援アンケート調査結果によりますと、減額することが評価されている一方で、給食を出してもらっているのだから支払ってもよいのではというふうな御意見もありました。また、市としましては、学校給食費の減額制度が一部の世帯に限られているということもあったことから、給食費の助成制度を取りやめまして、子どものインフルエンザ予防接種費用の一部助成を高校生まで拡大する事業、そちらの財源に変更いたしたところでございます。  その復活というふうなところのことでございますけれども、昨日、市長からの答弁もあったかと思いますが、現状としましては限られた財源の中で、より効果的な子育て支援策について、今後もアンケート調査や子ども・子育て支援事業計画等に基づいて総合的に検討してまいりたいというふうなことではなかったかと思っております。  以上でございます。 153 ◯ 6番(武部周清君)  大勢の方からの要望でしたので、できるだけこの給食費の半額も復活していただきたいと思います。  次に、子どもの遊び場が少ないということが非常に多かったんです。運動公園東側にある公園をもっと整備してほしいとか、不老山公園の早期整備が望まれておりますが、前回も要望いたしましたが、不老山に登る別ルートの考えを持っていないかどうか、建設課長、分かればお願いします。別ルートというのはまだないですか。 154 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  前回の答弁でもお答えしたとおりですけれども、裏からのルートとなりますと既存の道路がかなり狭く、カーブも連続しておりまして、そういったところを整備して登らせるということになりますと、当然ながら複数年かかってまいりますので、そうなりますと、今、県が行われている事業と完成時期がほぼ変わらないというふうな状況になりますので、現在のところ考えてはおりません。  以上です。 155 ◯ 6番(武部周清君)  すみません、これは言っておりませんでしたのであれですけど、皆さんから子どもの遊び場が少ないということで何とかしてほしいということもありましたので、質問させていただきました。  不老山公園の遊具の管理はどのようにしてあるのでしょうか、ちゃんとしてあるのでしょうか。 156 ◯ 副議長(徳田詳吾君)  武部議員、前もっての質問事項に入っていないそうですので。 157 ◯ 6番(武部周清君)  関連事項として、お話が分かればと思ったものですから。  市内の病院、先ほど川下議員からもありましたけど、小児科も少ないとか、耳鼻科、皮膚科がありません。これはどうしようもないことだと思いますが、何とか努力して、こういう子どもたちの対応をしていただきたいと思っております。  それから、子育て支援をするには保育士が非常に少ない。今、全然入ってこないということで、人手不足の支援、松浦市で保育士確保の支援をしてほしい。大村市では確保支援として、相当の確保補助金があると聞きますが、松浦市としては保育士確保補助金の考えはないのでしょうか。 158 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  市内の保育施設等の保育士不足につきましては、求人の情報を確認したり施設長から直接相談を受けたりしておりまして、新卒の保育士確保には大変苦慮されておられるということも伺っております。  県におきましては、保育人材確保の対策に関する国、県の補助事業の活用を推進し、自治体によっては待機児童解消への対策として独自事業を展開しているところもございます。保育士の確保は全国的な課題でもあり、国においても課題解決に向けた取組が進められております。  現在、本市におきましては待機児童は発生しておりませんが、国の事業の活用や市内各施設の雇用状況を踏まえた具体的な取組について、今後検討してまいりたいと考えております。  以上です。 159 ◯ 6番(武部周清君)  こういうふうに保育士も非常に減って、なかなか確保できないというふうに聞いております。ほかにも、子ども用品、おもちゃのショップがないなどなど、小学校を卒業後、少子高齢化が進む中──先日からちょっと見ておりましたら、出生者とお悔やみ者、令和4年4月には出生が5人に対してお悔やみが25人、5月には出生者が8人にお悔やみ者が25人、6月には11人の出生者の中でお悔やみ者が29人と何倍もお悔やみ者が多い。この3か月を見ただけでも見る見る人口が減っております。前述した補助金対策などをしていただいて人口減少対策を考えていかなければ、松浦の将来は真っ暗となります。  うちの施設でいろいろ話を聞いておりましたら、これは小学校卒業後になると、少子高齢化が進む中、伊万里や佐世保に転出者が続出していきますよというふうな怖い話を聞きました。だから、子どもたちのためにも、ぜひ人口減少対策として、こういった保育士の対策を考えていかなければいかんなというふうに私も思いました。  ほかに、新型コロナウイルス感染防止対策についても、クラスターにならないようにするため、子どもの命を守るため、職員さんも相当の神経を使っておられますので、保育士さんの心のケアのためにもマニュアルを示していただくべきと思います。これは答弁は要りません。よろしくお願いいたします。  それから4項目めですが、今福町浜ノ脇地滑り復旧工事の進捗状況についてお伺いいたします。  令和元年8月に起きました土砂崩れ、復旧工事は順調に進んでいるのでしょうか。時々私も現場に行って見学しておりますが、順調に進んでいるように見えますが、なかなか間がまだ進んでいない。その進捗状況をまずお聞かせいただきたいと思います。 160 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  令和元年8月に発生した今福町浜ノ脇地区の地滑り災害につきましては、令和2年9月16日から令和4年10月31日までの約2年間の契約工期で災害復旧工事を進めております。これまでに地滑りを抑止するくい打ち工事、アンカー工事、地下水の排除を行う水抜きボーリング工事などの地滑り対策工事が完了し、現在、最終工程となる被災した浜ノ脇線、金井崎線、浜ノ脇波止場線の復旧工事に着手しております。  現在の工事における進捗ですが、本年5月末時点での目標進捗率の78%に対しまして実施進捗率80%と、ほぼ計画どおりの進捗が図られており、現時点では契約工期である本年10月末日までには全ての復旧工事が完成する予定でございます。  以上です。 161 ◯ 6番(武部周清君)  ありがとうございます。楽しみにして毎日私も──毎日というか、たまに見に行っております。  今言われましたように、令和2年9月16日から復旧工事に入って令和4年10月31日までの工期となっておりますが、今月を入れるとあと5か月です。これから梅雨に入り、その後、台風の時期となってまいりますが、果たして完成できるんだろうかなと思いながら心配してお尋ねいたしますが、大丈夫ですか。 162 ◯ 建設課長(中村桂一郎君)  昨年の8月の豪雨では、地滑り対策に係る工事が全て完了していない状況で被災時以上の大雨に見舞われましたが、工事請負業者の努力もあり、被害は最小限にとどまりました。  近年のゲリラ豪雨や線状降水帯による豪雨など全国各地で発生している豪雨の状況を考慮すると、特に梅雨時期から秋にかけて想定以上の豪雨に見舞われる可能性はございます。  この工事においては、くい打ち工やアンカー工など地滑り対策に係る工事が全て完了している状態であるため、地滑りの再発生の可能性は低い状況ですが、現在進めている道路復旧工事における盛土工事への影響が生じる可能性はございます。  しかしながら、工事を行っていただいている共同企業体におかれては、長期間の契約であることから、これまでも大雨に備えた現場対応や大雨の状況により必要となった対策を早急に講じるなど、工事における影響を最小限にとどめるような取組を行われておりますので、市としましても共同企業体と連携しながら、工期内完成に向けて努力してまいりたいと考えております。  以上です。 163 ◯ 6番(武部周清君)  地球温暖化で非常に大雨になったりいたしておりますので、私、先ほど、これから梅雨に入ると言いましたけれども、土曜日から梅雨に入っております。土砂降りとか、いろいろ雨が心配ですし、台風の心配もありますけど、工期どおり10月31日に完成できるように私も祈念いたしております。よろしくお願いします。ありがとうございました。  それでは最後に、5項目めの野たれ死に猫ゼロを目指す動物愛護団体とさくら猫TNRについてですが、野たれ死にという言い方は非常に表現が悪いですが、新聞記事にこういうふうに書いてありましたので、使わせていただきました。  3月定例会で取り上げて以来、この問題について、よく新聞記事などで見かけるようになったからか、皆様から冬場の夜に発情した猫のうるさい鳴き声が響きわたって困るとか、屋敷内にふん尿して臭いとかの話を聞くようになりました。確かにうちの玄関や階段にもよくふんやおしっこをしています。これが臭いんですね。こういうふん尿被害で困っている住民の苦情もたくさんあります。  野良猫を殺処分したり、長崎大学の構内のごみ箱に3匹の子猫が捨ててあったりとか、むごい処分を新聞などで目にします。3月定例会でも言いましたが、猫は一度の出産で五、六匹の子猫を出産し、6か月もすると妊娠可能な猫に成長し、孫猫を出産するそうです。非常にどんどん増えていくんですね。早めに対策をしないと、増えてからではもっと厄介になってしまいます。殺処分などする前に野良猫を捕獲して、不妊・去勢手術をするのが動物愛護団体の基軸として行っているさくら猫不妊手術事業だそうです。  このようにTNRすることで繁殖を防止し、地域の猫として一代限りの命として全うさせ、殺処分の減少に寄与できる。こういったことをしていただき、人間社会の片隅で生きている野良猫たちが生きていくためには、不妊や去勢手術を施し、これ以上増えないようにする。  猫は最近多くなった空き家に、どこからともなく入り込んで出産します。ぞろぞろと子猫が出てくると、捕まえて段ボール箱に詰め込んで海に流している光景を見たことがあります。  日本の猫殺処分数は年間4万頭を超えるそうであります。子猫を産まなければ増えることもなく、殺処分することもなくなるわけです。しかし、我々はなかなか猫を捕まえることができませんから、松浦市にはこういった活動をする動物愛護団体があるのかどうか、関連の活動団体はあるか、お尋ねいたします。 164 ◯ 市民生活課長(嘉松正仁君)  お答えいたします。  松浦市内において、愛玩用動物、家庭で飼育されている動物の虐待や遺棄を防止し、または適正な飼育、取扱いの普及啓発を推進するような動物愛護団体はありません。  以上です。 165 ◯ 6番(武部周清君)  3月の議会でもちょっとお尋ねしたんですが、中にはですね、うちの近所の人も言われたんですけど、自分も個人的に捕まえてTNRをしましたよと言われたんです。これも一回二回はできるとしても、三回四回となると、なかなか自分のお金でやるということは難しいもので、大変なことになりますので、ぜひこういうことができるようなところがあれば御紹介をいただきたいと思います。  長崎市としては、野良猫の不妊・去勢手術費の大部分を助成するまちねこ不妊化推進事業、不妊・去勢手術をして元の場所へ戻すTNRについて、7月に施行される長崎市動物愛護条例は、人と動物が共生する社会の実現を目指して、市民や飼い主の責任を明確化、そして、不妊・去勢をしていない野良猫への餌やりを禁止するなど取り上げておられます。こういった愛護活動に取り組む長崎ねこの会は、殺処分を減らすために野良猫の不妊・去勢手術の助成制度を設けたり、殺処分対象の猫を引き取り、里親を探す活動をしているそうです。  松浦市としては、これ以上野良猫を放置すると人より猫が多くなってしまうようなことになりかねません。何事も早め早めにこういった活動の助成をしていく必要がありますが、保健所頼りばかりではなく市において、佐世保市などのほかの自治体のようにTNRの補助や何らかの補助ができないか、御答弁をお願いいたします。 166 ◯ 市民生活課長(嘉松正仁君)  お答えいたします。  動物愛護法上、所有者の判明しない犬猫の引取りや多頭飼育に対する指導、助言などは、県及び政令市、中核市といった保健所を設置する自治体の所管となっております。
     このことから、長崎市、佐世保市以外の県内においてはボランティアグループなどが主体となって、飼い主のいない猫を捕獲して動物病院に持ち込み、不妊・去勢手術を行い、地域に戻した上で餌やりや清掃を行って、一代限りの命を全うさせる活動である地域猫活動の推進事業は県において実施されております。  その内容は、地域猫活動に対する保健所職員の技術的支援や不妊・去勢手術の全額補助となっております。この助成を受けるためには、地域の代表者の選定や地域住民の合意が必要となっているなど各種要件を満たす必要がありますが、市内ではこれまで1件の助成実績がございます。  市といたしましては、野良猫による様々な被害を減らすと同時に、殺処分を減らすなど、引き続き県と連携しながら、飼い主のいない猫の適正管理、生活環境の保全に向けた取組に努めてまいりたいと考えておるところです。 167 ◯ 6番(武部周清君)  私も小鳥が好きなもので、小鳥をたくさん昔飼っておりました。ジュウシマツとか、カナリアとか、ブンチョウとか、いろいろ飼っておりまして、猫からよく襲われて捕られたりして、猫はあんまり好きではないんですけど、よく猫を飼っている人のところに行くと、猫が飼い主に対して顔色を伺いながらいろいろなことを、餌を頂戴というような感じとか、ちょっと窓を開けて、おしっこしたいとかいうような感じで、かわいいところもあるんですけど、こういう猫が、飼い主のいらっしゃるところはいいんですけど、野良猫が非常に最近目につく。僕が近所の人にTNRのことについて聞いた後、非常に猫が目立つんですね、何でか知らないですけど。猫が庭に入ってくると、うちには来るなと言って追いかけたりするんですが、そういったときに、野良猫がこれ以上増えないように、できるだけそういう対策をしていかなきゃいかんなと思っておる次第でございます。  以上で私の今回の質問を終わります。ありがとうございました。    (武部議員 一般質問席 降壇) 168 ◯ 副議長(徳田詳吾君)  本質問者の残り時間は6分です。  これより関連質問を行います。ありませんか。  〔「なし」と言う者あり〕  なければ、以上をもって武部周清議員の一般質問並びに関連質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時19分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....